暴かれた偽クリスチャン！

第21節が私のテキストです。

“わたしにむかって、『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。”(マタイ7:21）

この説教は、私自身の考察に基づいてはいません。　これはキリストご自身の言葉でもって、清教徒の偉大な注釈者のマチュー・ミード［Matthew Mead (1629-1699)］の注釈に基づいています。　聖書の注釈者ジョン・マッカーサー［John MacArthur］は、ミードの著書『The Almost Christian Discovered』を正しく是認しました。　また、私も彼の著書を是認します。

“わたしにむかって、『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。”(マタイ7:21）

あるひとは多くの知識、キリストについての多くの知識をもっているかもしれませんが、そのひとは失われているかもしれません。　パリサイ人は多くの知識をもっていましたが、彼らは世代をとおして偽善者でした。　悲しいかな！　多くの者は多くの知識をもって地獄へ落ちました！　知り、そしてより多くを知ることは、興味の範中にすぎません。　あなた方が知っていることを見せびらかすことは、ただの空しい誉にすぎません。　あなた方は知り、そして知っていることを実行することが、真のキリスト教です！

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あるひとは大いなる霊的な能力を賜っているかもしれませんが、そのひとは失われているかもしれません。　流暢な祈りは、霊的な賜物です。　あるひとは素晴らしい祈りを捧げるかもしれませんが、救われていないかもしれません。　あるひとは説教を巧みにするかもしれませんが、救われていないかもしれません。　ユダは大いなる説教者でした。　ユダは言いました、“主よ、主よ、わたしたちはあなたの名によって説教し、あなたの名によって、悪魔を追い出しました。”　彼は真のクリスチャンのように祈り、そして説教しましたが、真のクリスチャンではありませんでした。　あるひとは、祈りと説教で他の人たちを助けるかもしれませんが、そのひと自身を助けることはないかもしれません。

説教と祈りの力は、説教者の権威によるのではなく、それを祝福される神の権威によるのです。　彼の説教で回心する人がいるかもしれませんが、その説教者自身が地獄に投げ込まれることもあります！　クイン・メリーの時代に、ペンドルトンは今まで説教した福音の故に、サンダースに説教をしましたが、結局背教者となり地獄に行きました！　力強い説教をする若者たちが、結局のところ単なる偽善者であったことを私は知っています。　あるひとは使徒の一人のように説教をし、天使のように祈るかもしれませんが、悪魔のこころを持つこともあります！　あるひとは天から偉大な能力を賜るかもしれませんが、そのひと自身失われていることもあります。　偉大な司教は言いました、「貧しく文盲な人々は天国へ行き、博識のある者は地獄へ落ちる。」　あるひとは大いなる能力を賜るかもしれませんが、単に失われていることもあります。　些細な誠の恵みは、大いなる能力に勝るのです。　ユダはキリストに従いました！　彼はキリストの福音を説教しました。　彼はキリストの名によって悪魔を追い出しました。　彼はキリストと同じテーブルで食事を共にしました。　しかし、彼は偽善者にすぎなかったのです。　そして、地獄の“自分の行くべきところ”へ落ちて行ったのです！　聖なる者を装おったが、聖なることを実践しなかった彼は“信心深い様子をしながらその実を捨てる者となるであろう”だったのです。

あるひとはクリスチャンであることを口にするかもしれませんが、そのひとの心は変わらないこともあります。　彼は、善良なクリスチャンのようにみえる偽善者で、プライドと反抗心の満ちた人なのです。　宗教的に見える人は多いいですが、彼らは自身の義を仮面にして、彼らの心のプライドと反抗心を覆い隠しているのです。　それは、聖書学校で学んで、聖職者として任命された人を表しています。　しかし、そのひとの心は変わらなかったのです。　　そこで彼は、救われていない美しい少女の後を追い、私たちの教会を去ったのです。　“デマスはこの世を愛し、わたしを捨てて”（テモテへの手紙第二 4:10）出て行ったのです。　それは、医師のクレイトン・L・チャン（Dr. Kreighton L. Chan）を表し、彼の仮面が剥がされた時に彼のプライドと反抗心が現れ、今こうして、彼は偽善者であったことを知るのです。

“わたしにむかって、『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。”

ネズミとマウスは家にいるかもしれません。　しかし、家が崩れかけている時、彼らは逃げ出すのです。　なぜなら、彼らは他の安全な場所を探すからです。　教会内での幸せな日々は、多くの誤った偽善者を教会にもってきます。　しかし、教会が困難な事に直面する時、彼らは逃げ出すのです―このことは、彼らが前に何を言ったとしても、彼らは真のクリスチャンでなかったことを証します。　ここにいくつかを挙げましょう。

ある男性は言いました、「イエスが私を導かれるところに、私は従って行きます。　私が問題や困難にある時、イエスは…私に命を与えてくださいました。　イエスの尊い御名を崇めよ。」　しかし、教会の分裂が始まった時に教会から逃げ去った最初の人は、この人だったのです。

一人の中国人女性は言いました、「神が私に成された大いなる事を、私は他の人たちにも知ってもらいたいです。　神は、私の人生をご自身の証人としてお使いになるかもしれません。」　しかし、彼女は教会の分裂が始まる前に教会から逃げて出て行ったのです！

もう一人の若い中国人の男性は言いました、「イエスに救われることがどんなに素晴らしい事か、私は表現することが出来ません。　キリストが私に成された大いなる事を、他の人たちにも知ってもらいたいと思います。」　しかし短い間に、彼はチャンの後について教会を出て行きました。　そして、彼が言った事は、何も意味を成さないことを表しました。　彼は今でも失われ、地獄へ落ちる偽善者なのです。

ベトナムから来た若い男性は言いました、「私は、彼を十分に愛すことは出来ないでしょうが、私の救い主であるイエスに、私の人生を与えます。」　一年後に彼は救い主を裏切り、背教者のチャンと一緒に教会を出て行きました。

もう一人の若い大学生は言いました、「私は、尊いイエス・キリストの血でもって私は清めて下さった神に感謝します。　神を崇めよ！」　よい事を言いますね！　しかし、彼女はそれを言った後すぐに、この世の罪に戻り、私たちの教会を去って行きました。

日系のあるアメリカ人の少女は言いました、「私の証はあまりにもシンプルです。　私はイエスを信頼し、彼は私を救いました。」―そして彼女は、教会を出て行くことによって、イエスにしっぺ返しをし、背教者であるチャンと行きました。

メキシコのある男性は言いました、「生きた救い主に、私は恵みを知らされました。　そして、私はその事を決して忘れません。」―しかし、そんなにも日数がかからないうちに、彼は言ったことを忘れ、背教者であるチャンの後について出て行きました。

ある中国からの女性は言いました、「イエスは私を愛します！　今、私は私の救い主であるイエス・キリストのために賛美の歌を歌いたいです！」　いいことを言いますね？　しかしすぐに彼女は私たちの教会を、裏切り者の背教者のチャンと逃げて行きました！

ある人が私に言いました、「ハイマーズ先生、中国人をこれ以上連れて来ないで下さい。　彼らは二面をもった偽善者です！」　彼らが真の回心を体験するまでは、他の人たちと同様、その事は本当でしょう。　イエスは言われました、“あなたがたは新しく生れなければならない”（ヨハネ3:7）。

「安価な恵み」と「安易な信心主義」は新しい言葉ですが、「アンチノミアン主義（無律法主義）」は違います。　マーチン・ルター［Martin Luther (1483-1546)］はこう書き残しています。　それは、救いの全ての利点を欲するが、その義務の一つをも欲しない者たちと。　(Soli Deo Gloria Publications発行, マチュー・ミードの著書『The Almost Christian Discovered』のカバー記載)。

背教者のチャンの人たちの一人が言いました、「ハイマーズ先生は、彼の教会に来なければ誰も救われないと考えています。」　彼のような背教者は、自身が救われていないこと、そして自身の邪悪な罪を覆うため、どんな嘘もつきます。　私は、彼がこのような嘘をつくことに驚きません。　なぜなら、彼自身、私はこのようなことを一度も言ったことがないし、信じてもいないことをよく知っているからです。

しかし、聖書はこう語ります、“それは、聖徒たちをととのえて奉仕のわざをさせ、キリストのからだを建てさせ”（エペソ4:12）。　キリストの教会を離れる人たちは、彼のからだを弱めるのです。　キリストの教会を攻撃する人たちは、彼のからだを攻撃するのです。　彼の教会を分裂させる人たちは、彼のからだを分裂させるのです。　キリストの教会のメンバーでない人たちは、彼のからだのメンバーではありません。　多くの新福音主義者は、聖書の御言葉を真剣に捉えません。　それがために、彼らはキリストのからだから背教するのです！

ある人たちはその事を“ランドマーク的”な見解と呼んでいます。　あなたがそれをどのように呼ぼうと私は関知しません。　それは聖書的な見方です。　教会は“キリストのからだ”です。

今朝、私はあなた方に、イエスに来るように請います。　彼は死からよみがえられました。　彼は天国の神の右座にいます。　イエスに来なさい。　世俗的な事や罪に背を向けなさい。　イエスを信頼しなさい、そうすれば、彼はご自身の尊い血でもって、すべての罪からあなた方を清めるでしょう！　イエスを信頼しなさい、そうすれば、あなた方は彼のからだ、すなわち教会の一部になるでしょう。　アーメン。

もし、イエスを信頼することに私たちとお話がしたいのでしたら、今、前方に来てここに立って下さい。　讃美歌シートの五番『ほふられたまいし（Just As I Am）』を私たちが歌っている間に、来て下さい。

ほふられたまいし　かみのこひつじよ
みこえにしたがい　われゆくただちに

ありのままゆく身　などていいわけせん
たのむはきよむる　なが血のあるのみ

うたがいはうちに　たたかいはたえず
おそれはおおえど　われゆくただちに
   （『ほふられたまいし』“Just As I Am” by Charlotte Elliott, 1789-1871)

（説教終了）
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