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聖書の預言にあなた方の意欲を奮い立たせなさい!R. L.ハイマーズJr. 神学博士 著 LET BIBLE PROPHECY MOTIVATE YOU! by Dr. R. L. Hymers, Jr. |
使徒パウロは、これらの聖句を通して「携挙」について説明しています。
“こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。”(テサロニケ第一4:18)
“慰める”、と訳されたギリシャ語は、「parakalěō」から来ています。 それは、「慰める」、そして「勇気づける」といった意味です。
さて、この全体の聖句は第13節から17節までです。 この聖句は、この世の終わりの時代のクリスチャン達の「携挙」を示しています。 テサロニケのクリスチャン達は、ローマの異教徒やユダヤ人の不信者達による迫害を貫き通しました。 彼らの中には亡くなった者もいました。 彼らは殉教者として死を遂げました! テサロニケの人々は、迫害に悩まされました。 そこでパウロは彼らを勇気づける為に、「携挙」について語りました。 トーマス・ヘイル博士は、この 「携挙」についてこのように説明しています、
「キリストが再臨される時に、生きているクリスチャン達は、空中に挙げられ天へと導かれる。同時に、その時に生きている人達は、 死んだクリスチャン達と合流するのである。…こういうわけで、このことばをもって互いに勇気づけなさい」(The Applied New Testament Commentary; note on I Thessalonians 4:17, 18)。
私はここでこの聖句について説教します。 そして「携挙」については、他の説教で更に詳しく宣べる事にします。 私の今晩の説教の目的は、聖書の預言の一つの主要な理由は、私達を慰め、そして勇気づけることである事をあなた方に示す事です。
“こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。”(テサロニケ第一4:18)
I. 最初に、キリストの再臨の前兆は、勇気づける。
私の若かりし頃、世界情勢は混沌としていました。 それは1960年代でした。 かって経験したことのない、原子爆弾のホロコーストの恐怖がありました。 ソビエト連邦は、いつ何時でも私達の都市に爆弾を落とすことができました。 ベトナム戦争は、終結する糸口もなく延々と続きました。 徴収され、ベトナムに送られるのでは、と私は恐れました。 その戦争は、終わることもなく、無意味なものでした。 私は、大学を終えたかったです。 同時に、暴動が起こりました。 暴徒は、民主党の党大会が開かれていたシカゴの街を、可能な限り焼き払いました。 ジョン・F・ケネディーが暗殺されました。 同様に、ボビー・ケネディー、マーチン・ルター・キング博士、マルコム・X、そして、ジョージ・ワーレスは、暗殺を試みた者のために、生涯不具の状態を余儀なくされました。 そうして、麻薬文化が起こり、ウッドストック、ビートルズ、東洋の宗教、サタンと悪魔の大いなる攻撃を受けることになったのです。 ヒッピーが、「興奮したんだ」と言うように、その時代は混乱と恐怖の入り混じった、圧倒された時代でした。
狂気なこの時代にも、私の思いと心は、キリストの再臨の“前兆”によって安定させられました。
夜は更け、罪は我々に戦いを挑む、
忍ぶ悲しみは、重き増す
しかし、今、我々はイエスの再臨の前兆を見る
我々の思いは高揚し、祝いの盃を交わさん!
起立してこのコーラスを私と一緒に歌って下さい!
彼は再臨される、彼は再臨される、
人に拒絶された、正にその方イエスが、
彼は再臨される、彼は再臨される、
御力と大いなる栄光と共に、イエスは再臨される!(直訳)
(“He Is Coming Again” by Mabel Johnston Camp, 1871-1937).
着席して下さい。これらが、私を勇気づけてくれた幾つかの“前兆”です!
1. 世界中から、彼らの母国へ戻って来たユダヤ人によって、1948年に設立されたイスラエルの国家。
イエスは、“人々は、剣の刃に倒れ、捕虜となってあらゆる国に連れて行かれ、異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。”(ルカ21:24) “見よ。・・・イスラエルの地に連れて行く。”(エゼキエル37:12) “多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。 その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、”(エゼキエル38:8) トランプ大統領は数日前に、エルサレムをイスラエルの首都と宣言しました。 ユダヤ人達がイスラエルに戻って来ている事は、私達がこの世の終わり、そしてキリストの再臨に早く近づいている事の強固な前兆です!
ハレルヤ! キリストは再びすぐに戻って来られます!
彼は再臨される、彼は再臨される、
人に拒絶された、正にその方イエスが、
彼は再臨される、彼は再臨される、
御力と大いなる栄光と共に、イエスは再臨される!(直訳)
2. クリスチャンやユダヤ人への増大する迫害の“前兆”。
“そのとき、人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。 また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。”(マタイ24:9) イスラム教の目標は、イスラエルを滅ぼし、ユダヤ人達を殺害する事です。 アメリカでは、ACLU(アメリカ市民自由連合)は、教会を沈黙させ、弱体化させる事に全力を尽くしています。 聖書の約束はクリスチャンのものであり―全ての呪いはユダヤ人達に対してである―という「置換」神学の人気が上昇しています! ですから、今日のリフォーム教会の多くが、反ユダヤ教の異様な形成を受け入れています。 神よ私達をお助け下さい!
この預言は、私達を勇気づけてくれます、なぜなら、私達の目前でそれが成就しているからです!
“こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。”(テサロニケ第一4:18)
歌って下さい!
彼は再臨される、彼は再臨される、
人に拒絶された、正にその方イエスが、
彼は再臨される、彼は再臨される、
御力と大いなる栄光と共に、イエスは再臨される!(直訳)
着席して下さい。
3. この世の終わりの背教の興隆。
“まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。”(テサロニケ第二2:3)
“また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。 不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。”(マタイ24:11, 12) これは、この世の最後の不敬虔な教会を指しています。 終わりの日の背教は悪魔によるものです。 “しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊の教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります。 それは、うそつきどもの偽善によるものです。 彼らは良心が麻痺しており・・・。”(テモテ第一4:1, 2) 終わりの時代の背教は、聖書を拒否する、回心の無い牧師達によって起こります。 教会を破壊し、失われた人達で教会を満たす「新たな神学」、また「新たな教訓」などがこの背教によるものです。 それは、チャールズ・フィニーの教えに始まり、現在ほほ全ての主要な教会をコントロールするまでに至り、保守的な教会さえも影響されています。 「背教」は、ヨハネの、「教皇制度に率いられる背教のキリスト教徒で、ヨハネの黙示録第17章の“大淫婦”を最終的に生み出すのである」(スコーフィールド)。
現在における傾向は、十代の若者達のおよそ4%のみが、福音主義のクリスチャンになっている事を示しています。 つまり、今日の福音主義派の34%が、今後数年間に、わずか4%に減少するのです。 「我々は霊的災害に向かっている」(Dr. Jack W. Hayford、2006年8月16日)。 ジョン・S・ディカーソン(John S. Dickerson)の 『大いなる福音主義的リセッション(The Great Evangelical Recession)』を参照して下さい。 「アメリカの教会を圧倒する六つの要因」は、ディカーソンの本の副題です。 今日、クリスチャンの家庭で育った十代の若者達の8%は、彼らが高校を卒業すると、クリスチャンである事を断念します。 すぐにも私達の国家は、彼らによって運営され、そうして、この国は完全に異教のアメリカとなって行くでしょう!
II. 二番目に、応用。
私達の目の前に置かれた、その恐ろしい状況を告げている福音宣教師は、非常に少数です。 そして、彼らはそれについてどういう対策を取るべきか判っていません。 実質的には、何も為されないと私は確信します。 アメリカの文明社会は崩壊するでしょう。 アメリカの若者達は蛮人となっていくでしょう。 想像を絶する恐怖が、私達を待ち構えているのです。
初期のクリスチャンを攻撃したローマの異教徒達のような、野蛮な異教徒達によって、あらゆる面で非難される少数民族のように生きる心構えをしなけれなりません。 テサロニケ人への手紙第一の第1章5節を開いて下さい。
“私たちの福音があなたがたに伝えられたのは、ことばだけによったのではなく、力と聖霊と強い確信とによったからです。”(テサロニケ第一1:5)
時間は残り少ないのです。 ですから、キリスト教の教えに真剣に取り組まなくてはなりません。 若者の皆さん、聖書研究の言葉を受け入れるだけではだめです。 真の回心を求めなさい。 真のクリスチャンとしての生活を求めなさい!
では、第9節に注目して下さい、
“私たちがどのようにあなたがたに受け入れられたか、また、あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、”(テサロニケ第一1:9)
あなた方の持つ人生の偶像から神に立ち返りなさい。 あなた方の全てを尽くして神に仕えなさい。
時間は残されていません。 反キリストはやって来ます。 クリスチャンになるには、あなた方の命が犠牲になるかもしれません。 あなた方の持つ偶像から立ち返りなさい! 今直ぐにも、生ける神に仕えなさい! 第10節に注目して下さい。
“また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。”(テサロニケ第一1:10)
“天から来られる神の御子、やがて来る神の怒りから私達を救って下さるイエス”を待ち望みなさい。 ウォームブランド牧師の『キリストのための拷問(Tortured for Christ)』を読みなさい。 キリストの為ならば、苦しむ事をも期待するクリスチャンになりなさい。 この失われた世から立ち返りなさい。 そうです、あなた方の友人を教会へ招きなさい。 しかし、彼らが来る事を拒むなら、彼らから離れなさい。 救われた若者達をあなた方の親しい友人としなさい。 共に集まり祈りなさい。 伝道に出て行き、名前を持ち帰りなさい。 神の為に生きなさい! この教会の為に生きなさい! 時間は残り少ないのです。 裁きはやって来ます! “あなたはあなたの神に会う備えをせよ。” 今直ぐに、時間がある内に! チャールズ・スタッドはこのように適切に言いました、
人生は一度だけ
すぐに過ぎ去るもの
キリストのために成したことだけが、
永遠に続く!
あなた方自身をキリストへ捧げなさい―躊躇してはいけません。 イエスはあなた方を愛しています! イエスはあなた方を愛しています! イエスはあなた方を愛しています!
ソングシートの賛美歌の五番を開いて下さい。 起立して、それを歌って下さい! 高らかに、歌いなさい!
イエスの御名は、信者の耳には、何と心地よく聞こえることか!
それは、悲しみを慰め、傷を癒し、そして、恐れを取り除ける。
そして、恐れを取り除ける。
岩盤の上に建てた親愛なる御名、我が盾、我が難の避けどころ
計り知れない恵みで満たされた、けっして失われることのない宝!
計り知れない恵みで!
イエス!我が導きひと、兄弟、友;我が預言、司、そして王
我が主、我が命、我が道、我が終焉、我が賛美を受け給え。
我が賛美を受け給え。
我が心持は弱く、我が熱い思いは冷めん;
たが、汝の御姿を見るとき、我は汝を賛美せん。
我は汝を賛美せん!
我が吐息が続くまで、我は、汝の愛を宣言せん。
汝の御名の美しき調べは、死中の我が魂を鼓舞せん。
死中の我が魂を鼓舞せん。 (直訳)
(“How Sweet the Name of Jesus Sounds” by John Newton, 1725-1807;
to the tune of “Majestic Sweetness Sits Enthroned”).
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(説教終了)
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ベンジャミン・キンケイド・グリフィス氏による説教前の独唱:
“Christ Returneth” (by H. L. Turner, 1878).
要 綱 聖書の預言にあなた方の意欲を奮い立たせなさい! LET BIBLE PROPHECY MOTIVATE YOU! R. L.ハイマーズJr. 神学博士 著 “こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。” I. 最初に、キリストの再臨の前兆は、勇気づける。
1. 世界中から、彼らの母国へ戻って来たユダヤ人によって、 2. クリスチャンやユダヤ人への増大する迫害の“前兆”。マタイ24:9。
3. この世の終わりの背教の興隆。 II. 二番目に、応用。 テサロニケ第一1:5, 9, 10。 |