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赦されない罪－
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“わたしの見方でないものは私に逆らうものであり、私と共に集めないものは散らすものです。だから、わたしはあなたがたに言います。人はどんな罪も冒涜も赦していただけます。しかし、御霊に逆らう冒涜は赦されません。また、人の子に逆らうことばを口にする者でも、赦されます。しかし、聖霊に逆らうことを言う者は、だれであっても、この世であろうと次に来る世であろうと、赦されません”。 （マタイの福音書第12章31-32節、新改訳）
I. 最初に、赦されない罪とは何か？
『The Reformation Study Bible（リフォーメイション・スタディ・バイブル）』 (Ligonier Ministries, 2005) はこのように書いています、
「赦されない罪とは、・・・“御霊に逆らう冒涜”である。この冒涜は、発言による行為、心中の思いの表現として解釈される。この文脈でイエスに反対する者達は、彼らの内の善を行う力は神からのものではなく、悪魔によるものであると言っていた。イエスは、この冒涜と他の罪、言葉による罪と一般的な罪、の両方とを区別している。聖書が教えるように、神は、近親相姦の罪、殺人、虚偽、また、パウロの、“主の弟子たちに対する脅かしと殺害の意に燃えて”（使徒9:1）為した教会に対する迫害をも赦す。
赦されない罪を、他の罪とそれほどまでに異ならせるのは、聖霊との関わりである。罪人の思いを啓蒙すること（エペソ1:17-18）、福音を啓示し教えること（ヨハネ14:26）、人を悔い改めさせ［キリスト］を信じさせるように促すこと、それらは聖霊の働きである。聖霊は単に神の御言葉を明白にするだけでなく、聖霊は御言葉が受け入れられるように心を開くのである。・・・聖霊の威光が、故意に、また、認識されつつも拒否される時、その光に対して自発的になされた悪意の行為として、撤回できない罪が犯されたのである。それに対して、神によって、その心が頑なにされ、悔い改めと信仰が排除される（へブル3:12, 13）のである。神は、その際に、恒久的に人の心の決意を為すがままにされる。神は、軽率に、また根拠なしにはそうされないが、神の愛に対する侮辱への応対としてそうされるのである。
赦されない罪について宣べている聖句は、へブル人への手紙第6章4節から6節、第10章26節から29節である。そして、ヨハネの手紙第一第5章16、17節である。これらの聖句は、その罪の可能性を示している。・・・イエスは、この一つの罪－すなわち、赦されない罪！、を除いて、「どんな罪」そして「どんな冒涜も」赦されるであろうと言われる。
ヘンリー・シーセン博士（Dr. Henry C. Thiessen）は、彼の本『Introductory Lectures in Systematic Theology』（Eerdmans, 1949）の中でこのように書いています、
「最終の頑固さ［頑なさ］の罪。魂それ自体を頑なにし、幾度もの神の恵みの提供を受け入れない度合いが、罪の犯しの度合いを決定する。最終の頑固さ［頑なさ］は、聖霊に対する罪であり、赦されない。なぜなら、それを通り越した魂は、神聖な威光を受け入れることが出来なくなっているからである」(p. 270) 。
II. 次に、赦されない罪の例。
1. カイン、創世記4:3-7, 11-12, 16
2. ノアの時代の人々、創世記7:16－“主は、彼のうしろの戸を閉ざされた”
（参照、マタイ24:37-38；ペテロの手紙第二2:5）
3. ソドムの人々、創世記19:12-15, 24, 26
4. パロ、出エジプト記7:14; 7:22; 8:15; 8:19; 8:32; 9:35; 10:17-20; 11:10
5. エサウ、へブル12:16-17
6. カデシュ・バルネアにいたイスラエル人、へブル3:7, 8, 10-12
7. 光を受けた人々、へブル6:4-6
8. 金持ちの青年 、マタイ19:22、ローマ1:28-32
9. ユダ、マタイ27:3-5
放浪息子あるいは娘が私達の教会に戻ってきて回心した事は一度もありません。 まして、私達の教会を去り、後に回心した人は一人もいません。 私達はその確信は出来ませんが、彼らのほとんどが赦されない罪を犯していたように思われます。 へブル人への手紙第6章4節‐6節。
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（説教終了）
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