救いか天罰―どちらか？

ホセアの生涯に於けるほぼ全ての説教活動は、イスラエルの北王国で為されました。　ホセアは、「砕けた心の預言者（the broken-hearted prophet）」と呼ばれました。　彼の説教は、不貞な妻への彼の愛が基盤となっています。　それは、不誠実なイスラエルに対する神の愛を表しています。　エフライムは、イスラエルの最も大きな部族でした。　ですから、エフライムと言えば、全てのイスラエルを指していました。　彼らは、偶像崇拝に駆られ、リバイバルの望みは彼らにはありませんでした。　私達のテキストで神はホセアに、彼らに向かって説教する事を止めるよう告げられました。　なぜなら、神は彼らを見放されたからです。

“エフライムは偶像に、くみしている。　そのなすにまかせよ”（ホセア4:17）。

昨年私達は、リバイバルの「触り」を体験しました。　神が私達の幾つかの集会に降りて来られ、十人余りの人達の回心が見なされました！　しかし他の十三人の人達は見せ掛けの回心をしたのです。　彼らは今でも救われておらず、地獄へ行きます。

神がそれらの集会を通して私達に教えられた事は、神が降りて来られる時、悪魔が激怒するという事です。　私達は、神と悪魔が、正に実在した事を体験で学びました。

私達は四十年以上もの間、リバイバルを通しての神のご臨在を体験していませんでした。　以前、私はそれについてしばしば説教しました。　しかし、私がそれを説教した時、イスラエルがホセアの説教に反抗したように、多くの教会員達が私に反抗しました。　そうして多くの人達が、二つの主要な分裂を通して私達の教会を離れて行きました。　悪魔は彼らに、リバイバルは決して起こらないと語りました。　彼らは、聖書ではなく、悪魔の言葉を信じたのです。　大勢の人達が教会を去って行きました。　ですから、私がリバイバルについて説教した時、彼らは祈る事が出来なかったのです。　彼らはただ私に反抗しました。

“エフライムは偶像に、くみしている。　そのなすにまかせよ”（ホセア4:17）。

現在、私達の教会には堅実な真のクリスチャンがいる事を神に感謝します。　昨年のリバイバルがもしなかったならば、私達の教会にもう一つの分裂が起こったことでしょう。　多くの人達が教会を去って行ったでしょう。　彼らも、多くの会員達が1980年から1981年にかけての分裂を通して去って行ったように、出て行く事が出来たでしょう。　また彼らは、1990年代の分裂を通して、会員達が離れて行ったように、去って行けたでしょう。　しかし昨年には、たった六人の人達が教会を離れて行っただけでした。　普通彼らが教会を去って行くと、二度と教会に戻って来ません。　四十二年間、誰一人として教会に戻って来た人はいません。　彼らは、私達の説教をインターネットで見ていますが、彼らは二度と教会に戻って来る事はなく、救われないでしょう。　決して！　四十二年間の内に、彼らは誰一人として救われなかったのです！　なぜ彼らは教会に戻ってくる事もなく、またイエスを信頼する事もないのでしょうか？　“エフライムは偶像に、くみしている。　そのなすにまかせよ”―だからです！

彼らは、私が意地悪であるからと言います。　彼らは、私が彼らの罪に対して説教するからと言い、人々がホセアを嫌ったように、私を嫌いました。　ケイガン先生と私は、ある女の子の「信仰告白」を聞きました。　私が、彼女の信仰告白は誤っていると話した時、彼女は、「あなたは、オープン・ドアの人達のように意地悪です」と言いました。　私達が、教会を「オープン・ドア」と呼んでいた当時、その女の子は教会にはいませんでした。　私は直ぐに、彼女の両親が私達について、彼女の前で悪口を言っていた事を知りました。　彼女の父親が、私達の教会の若者達の目の前で、うなるライオンの如く私に向かって叫んだのは二、三か月後の事でした。　彼は、私が警察官を呼びますよ、と言った時に、教会から去って行きました。　この男性は、私達の教会の建物のローンを支払った「39人（サーティー・ナイン）」の内の一人でした。　彼は何年間も反抗心を抑え、クリスチャンであるかの如く偽っていたのです。　しかし、悪魔が彼の子供達の一人を捕らえた時、あたかもそれが私のせいであったかのように、私を非難して来ました。　私の妻は、数週間前に彼を街で見かけました。　彼は長いあごひげをはやしていました。　彼がヒッピーに戻って行ったのも、そんなに時間はいりませんでした。　スポルジョンは、「彼らは横柄な態度で教会へ入って来て、横柄な態度で留まり、そして、横柄な態度で出て行った」と言いました。　あなた方が回心したように見せかける事ができるのは、しばらくの間です。　あなた方が誤った回心をしているなら、いずれは悪魔があなた方を捕らえるでしょう！

“エフライムは偶像に、くみしている。　そのなすにまかせよ”（ホセア4:17）。

神は、あなた方が自分の罪に組し、キリストを信頼しない事をご存じです。　神があなた方を“良くない思い”（ローマ1:28）に引き渡すのです。　神があなた方を引き渡す時、あなた方は決して救われる事はないでしょう。　あなた方は、自分達の好き勝手に生き、決して救われる事はないでしょう。

永遠に失われし、永遠に、永遠に、永遠に失われし

預言者ホセアは、“彼らは・・・、主を尋ね求めるが、見つけることはない。　主は彼らを離れ去ったのだ”（ホセア5:6）と言いました。

彼らは昨年も同じ事を続けようとしました。　六人が教会を去って行きました。　ある若い男性が私のオフィスに来て、「ハイマーズ先生、あなたがこの教会のトラブルの原因です」と私を非難しました。　彼は決してこのことを知らないでしょうが、それらの言葉は、私に自分の罪を認めさせました。　彼は反抗的な言葉でそう話しましたが、神は私に自分自身を吟味するよう、それらの言葉を用いられました。　そして私は助けられました。　そうして四人の若者達が私の家に来て、私と共に祈りました。　アーロン、ジャック、ジョン、ノアは毎週私と一緒に祈り、彼らは私の友人となりました。　私のように、ホセアのような年配の説教者が、どんなにも孤独であるかを誰も理解しないでしょう！　私が失望し始めた時、それらの四人の若者達が私と一緒に祈り始めました。　現在、彼らは私の友人です！　神は彼らを私に遣わし、祈りと友情によって私を救い上げてくれたのです。

ジョン・ケイガンは、去年は「最悪の一年」であったと言いました。　最もなことです。　悪魔はうなりました。　教会は揺さぶられ、妻は病気になりました。　私は眠れず、教会は震災のように前後に揺れ動きました。　その時に、神様は天から降りて来られたのです。　我々はこのように祈りました、

“ああ、あなたが天を裂いて降りて来られると、山々は御前で揺れ動くでしょう”（イザヤ64:1）。

神が、四十二年間で初めてリバイバルを通して、降りて来られたのです！

我は、彼を讃える！　我は、彼を讃える！
   罪びとの為に抛られた小羊を讃えよ；
皆よ、彼に栄光を与えよ、
   彼の御血が、各々の穢れを洗い流すため。　(直訳)

起立して私と一緒に歌って下さい！

我は、彼を讃える！　我は、彼を讃える！
   罪びとの為に抛られた小羊を讃えよ；
皆よ、彼に栄光を与えよ、
   彼の御血が、各々の穢れを洗い流すため。　(直訳)
(“I Will Praise Him” by Margaret J. Harris, 1865-1919).

私がこの説教を書いている時に、フロリダ州のある男性が、ジョン・ケイガンの説教、『リバイバルとキリストの血』に対して、喜びの電話をくれました。　彼は、「ありがとうございます、ありがとうございます。　何と貴重な説教者!　彼の説教は私を喜ばせてくれました!」と言い続けました。　今朝ノア・ソングは、中国とインドネシアでの説教から戻って来ました！　これらの二人の若い男性が、キリストのはかり知れない富を私達に説教してくれることは、何という祝福でしょうか!

今朝、私はもう一度あなた方にイエスの福音を伝えます。　私はイエスについて、またあなた方の罪を洗い流すために、十字架で流された血について、もう一度語ります。　マーティン・ロイド‐ジョーンズ博士は、「イエスの血に関する理論に対し、嘲笑する事が利口であると考えているキリスト教徒の説教者がいる。　彼らはそれを軽蔑して却下する。・・・それが為に、教会が今日のような状態である理由である。　しかし、リバイバルの時になると、教会は十字架に栄光を帰し、イエスの血を誇る・・・キリスト教の福音の、非常なる筋、中心、心髄はこれである。　“神は、イエス・キリストを、その血による、また信仰による、なだめの供え物として、公にお示しになりました”（ローマ3：25）。　“この方にあって私たちは、その血による贖い、罪の許しを受けています"（エペソ1：7）。　（私はあなた方の間に救いの望みは無い事を知って）、“イエス・キリスト、すなわち十字架に付けられた方”（コリント第一2：2）・・・人々が十字架での血を否定し（もしくは軽視）する間には、リバイバルの望みは無い事をしっている」（Revival, Crossway Books, 1994 edition, pp. 48, 49）。

つみを　くいて
   だれも　すがれ　イエスに
イエスは　十字架の　ちしおで
   つみを　きよめたもう
(『あなたのつみあやまちは』“Are You Washed in the Blood?”
      by Elisha A. Hoffman, 1839-1929).

そうです、イエスの血は神の怒りをなだめ、和らげます。　そうです、イエスの血はあなた方に神との平安を与えます。　そうです、イエスの血は、あなた方に克服する力を与えます。　“この御子のうちにあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ています”（コロサイ1:14）。

では、イエスの血により、信仰を通して救われた私達の教会の二人の話を聞いて下さい。

このラテン系の女性は、他のバプテスト教会に行きました。　直ちに彼らは、彼女にバプテスマ（洗礼）を受けたいかと尋ねました。　彼女は、「はい」と答えました。　彼らはイエスについて、また彼女の罪を清めるイエスの血による贖いについて、そのラテン系の女性に語りませんでした。　彼女はまだ救われていなかったけれど、彼らは彼女にバプテスマを授けました。　彼女は、「私は相も変わらず自分勝手な生活を営み続けました」と言いました。　その後、彼女の娘が彼女をこの教会に連れて来ました。　その母親は、「（私達が）彼女に全ての集会に出席するよう尋ねると思っていました。　ですから自分の時間が束縛されると考え、来たくないと思っていました。　神が自分の時間を束縛すると、自己中心的な考えを持っていました。　しかし、神は・・・私が自分自身の為だけに生きていたという事を示し始めました。・・・私が死んだとしたら、イエスを拒否した為に、そして他の全ての罪のゆえに、私は裁かれる、と神は、ご自身の慈悲によって、私に示し始められました。　それは私を悩ませ、恐れさせました」と言いました。・・・［トーザー博士は、「神への恐れの無い人は、誰も神の恵みを知る事はできない」と言いました。　彼女は罪の意識を感じ、カウンセリングルームに行きました。　ケイガン先生は、イエスはどこにいますかと彼女に尋ねました。　彼女は、イエスは彼女の心にいると答えました。　ケイガン先生は、イエスは、天国の神の右座にいますと言いました。　彼女は、「その時に、私はイエスの尊い血で、自分の全ての汚された罪を清めて下さるようイエスに来ました。　イエスの血は私の為に流されました。・・・今では、私は満足しています。　イエスは、私が救われるように、ご自分の尊い血を十字架で流されたのです。・・・イエスは、私の全ての罪をご自分の神聖なる血で償われました。・・・今では、伝道をする事に・・・若者達が私達の牧師先生の話を聞けるように、彼らを［教会に］連れて来る事に満足しています。　私は、［ハイマーズ先生が］若者達にイエスの血について語られる時、うれしく思います。・・・私達の牧師先生は、人々の魂に非常に関心を持ち、イエスについて彼らに語られます。・・・イエスは、私が救われるよう、十字架でご自分の尊い血を流されました。・・・私のすばらしい救い主、イエス！」と言いました。

ある中国人の女学生は、「私は教会に入って行った時、私の心は落ち込んでいました。　神は、私が罪人であると感じるように私を目覚めさせて下さいました。　私の周りの人達は皆明るい表情でしたが・・・私はもはや自分は大丈夫、と欺く事が出来なくなりました。　私はまったくそうでは無く、私の内には何の善良さもありませんでした。　私が、[ハイマーズ先生が語られた]説教を聞いて座っている時、私は、先生が自分に直接話しかけているかのように感じました・・・私は、自分の罪を周りの人達から隠す事が出来ると思いましたが、神に隠せることは出来ませんでした・・・私は神から隠れようとする、アダムのように感じました・・・。

そうして、説教が終わりに近づくにつれ、私はイエス・キリストの福音を初めて理解しました［彼女はこの教会に長い間出席していたけれど、聴いていなかったのです］。　キリストは、私の身代わりとなって、私の罪を償う為に十字架で死なれました。・・・彼の血は罪人の為に流されました。　彼の血は私の為に流されました！　私は必死でキリストを必要としました。　自分の内の善良さを探るのではなく、神の恵みによって、私の目が自分自身からそらされました。　私は初めてキリストに目を向け、その瞬間に彼は私を救って下さいました！　キリストは私に背を向けられず、私を受け入れ、彼の血で私を清めて下さいました・・・イエスの血は私を覆い、私のすべての罪を洗い流して下さいました。ｂキリストはご自身の血で私を覆って下さいました。　イエスはご自身の義で私を覆って下さいました。　彼の血は私の邪悪な心を洗い流し、それを新たなものにして下さいました。・・・私の信仰と確信はキリストのみにあります。　今初めて私は、「おどろくばかりの　めぐみなりき　このみのけがれを　しれるわれに、（直訳：驚くばかりの恵み！　何と美しき響き、我のような惨めな者を救いし！　かつて失いさ迷う我を、救い上げたり；神の恵みに盲目なりし我、今、見い出ださん）」とジョン・ニュートンが歌った意味を理解しました。　私は罪人でした、そしてイエス・キリストは私を救って下さいました・・・イエスは私を受け入れて下さり、ご自身の血で私を洗い流して下さいました。」

イエスの十字架とイエスの血についての私の説教を、人々は聞き飽きているのでしょうか？　いいえ、彼らは聞き飽きてはいません！　いいえ、リディア・エストラーダが、イエスを信頼した事を確かめないままバプテスマを彼女に授けた、カリフォルニア州アレータ市の牧師のように、 失われた人達にバプテスマを授ける牧師ではない限り。　彼はそれを確かにする方法を知っているでしょうか？　私はそうは思いません！　そのような偽の預言者から遠ざかりなさい！

私はと言えば、私は、この貧しい舌足らずの舌が、墓場で静かに横たえるまで、イエス・キリストの血について説教するでしょう、そうして、貴き、甘い歌、汝の救いの御力を歌うでしょう。　とうときいずみあり、そのうちより、インマヌエルの血ぞ、あふれながる、

つみになやむもの　くぐりいらば
けがれはあらわれ　しみはけされん
(『とうとき泉あり』“There Is a Fountain” by William Cowper, 1731-1800).

“この御子のうちにあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ています”（コロサイ1:14）。

もし救われることについて、私達と話しをされたいならば、ここに出て来て下さい。

（説教終了）
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アーロン・ヤンシー氏による説教前の祈り。
ベンジャミン・キンケイド・グリフィス氏による説教前の独唱：
   “Saved by the Blood of the Crucified One” (by S. J. Henderson, 19th century).