焦がされた良心

聖書は、終わりの日に、人間はだんだんと悪化してくると教えています。　全ての兆候は、現在私達は終わりの日に生きているという事実を指摘しています。　それがどういうものかについて、近代の翻訳に注目して下さい。　また、歴史の最後の日々には、人々はどのように行動するかをこう告げています、

“「終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり、情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者になり、裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、 …確かに、キリスト・イエスにあって敬虔に生きようと願う者はみな、迫害を受けます。しかし、悪人や詐欺師たちは、だましたりだまされたりしながら、ますます悪に落ちて行くのです」”（テモテ第二3:1-4, 12-13）。

これが終わりの日に、私達全てが直面する悲惨な状況です。　これが背教と罪のこの時に、あなた方が直面する事なのです。　聖書が、私達は危険でひどい時代に生きていると告げているのも驚くべき事ではありません。　私達が性的に倒錯の世代に生きているのも驚くべき事ではありません。　色欲や、バンパイア、そして血なまぐさい殺人で満ちた映画は、ひどく醜いのも驚くべき事ではありません。　人々がハロウィーンや悪魔、そして死を好むのも驚くべき事ではありません。　アメリカの若者達がダンスパーティー、麻薬やエクスタシーを求めて行く半面、教会は空っぽであるのも驚くべき事ではありません。　あなた方が敬虔に生活し、祈り、そして聖書を読んでいるものなら、人々はあなた方は奇妙であるように思うのも驚くべき事はありません。　ですから聖書は、“終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい”（テモテ第二3:1）と告げているのです。

しかし、それらの罪、混乱や殺人の現況は何なのでしょうか？　なぜアメリカの政治家はそんなにも邪悪なのでしょうか？　なぜギャングメンバーは、街路に出て行き警察官を射殺し、また建物を焼き壊すのでしょうか？　今日のイスラム主義テロリストらによる爆撃や殺人の背後は何なのでしょうか？　そしてなぜあなた方の世代は、自己中心的で邪悪な生活を求め、教会を去って行ったのでしょうか？　その答えは私達のこのテキストの中で挙げられています、

“「しかし、御霊が明らかに言われるように、後の時代になると、ある人たちは惑わす霊と悪霊との教えとに心を奪われ、信仰から離れるようになります。それは、うそつきどもの偽善によるものです。彼らは良心が麻痺しており」”（テモテ第一4:1-2）。

聖霊はそれを“明らかに”言われています。　それは、この事について神が正に明白に告げられている通りです。　神はこの大切な真実をあなた方が理解する事を望んでいます。　明白に、そして明瞭に、あなた方が真に悪魔の存在を理解する事を、神は望んでいるのです。　神は、彼らはたぶらかす[欺く]悪霊どもであると言っています。　あなた方を、過ちの“悪霊との教え”へ導く悪霊ども。　これらの誤りの教えは、偽善的な学校や大学の教師を通してあなた方に入って来ます。　彼らは進化論の偽りを教えます。　彼らは、あなた方は単なる動物に過ぎないと教えます。　彼らは、神は存在しないと教えます。　彼らは、善悪などというものは無いと教えます。　彼らは、聖書は過ちで満ちているとあなた方に教えます。　あなた方の両親の多くでさえも、それらの間違いを教えているのです！　アメリカの街々で犯罪が満ちているのも驚くべき事ではありません。　あなた方が何を信じて良いか錯乱しているのも無理はありません。

これらを行う邪悪な人々は、“彼らの良心が麻痺している”からです。　その意味は、彼らの良心は焼かれた傷となっているということです。　彼らの良心は悪霊どもによって、麻痺するまで焼かれているのです。　彼らの良心が善と悪の区別がつかなくなるまで、焼かれ麻痺しているのです。　今日、多くの彼らの心と思いを、悪霊どもが完全にコントロールしています。

そしてそれらの悪霊どもの意図は、あなた方の良心を損なう事です。　彼らはあなた方をコントロールしようとしています。　すなわち、あなた方の良心を麻痺させる事によってコントロールするのです。

神が人を創造された時、神は彼に良心を与えられました。　神は、“命の息”を吹きかけました。　へブライ語は「ネシャマ（neshamah）｣です。　ネシャマは、人に、動物には無い二つの事を与えました―最初に、神を知る能力、そして二番目に、善悪を知る能力です。

ディズニーのアニメ「ピノキオ｣を見た事がありますか？　ピノキオは木で出来た操り人形でした。　しかし、彼は本当の少年になりたかったのです。　ですが、彼には良心がありませんでした。　良心の代わりに、彼には正しい事と悪い事を教える小さなこおろぎが与えられました。　ピノキオはこおろぎがいない時、多くの問題を起こしました。　しかし、彼が本当の少年になった時、彼を導いてきたこおろぎは必要なくなりました。　彼は、本当の少年になった時、善悪を見分ける真の良心をもつようになりました。

正に逆のことが、最初の人間、アダムに起こりました。　アダムは罪を犯した時、彼は真の人からサタンの操り人形となったのです。　そこで、ある悪霊が彼の良心を損ない、彼はサタンの操り人形となったのです。　アダムが罪を犯した時、彼の良心は焦がされ、まともに働かなくなったのです。　神が彼の罪に直面された時、彼は言い逃れをしました。　アダムは自分の罪を自覚する事無く、神から隠れようとしました。　神がアダムを見つけられた時、アダムは自分の罪を神に告白しようとはせず、自分の罪に対して言い逃れをしました。　アダムの最初の息子カインは、父親の良心を受け継ぎました。　彼が自分の弟を殺した時、彼は罪の意識を感じませんでした。　自分の罪を告白する事無く、彼は言い逃れをしました。　自分の罪を告白するどころか、彼はもっとひどくなりました。　彼の良心は、サタンによって麻痺させられたのです。　“それで、カインは、主の前から去って”、エデンの東、ノデの地に住みつきました。　それは「未知」の地という意味です。　彼は自分の罪はゆるされる必要は無いと感じたのです。　カインは神に対して怒りました。　彼は放浪者となり、死んで地獄にたどり着くまでこの世をさ迷い歩きました。　サタンは彼を誘惑し、彼の弟を殺害させました。　そうしてサタンは、彼の良心を麻痺させたのです―彼が救われるには手遅れでした。　サタンはそうなる時点にまであなた方の良心を麻痺させる時、あなた方も救われるには手遅れなのです。　あなた方は二度と良心の呵責を感じないでしょう。　あなた方の良心は働かなくなるでしょう。　あなた方がイエスの血によって清められるために、イエスに来る事は決して無いでしょう。　あなた方は最終的に永遠に地獄へ落ちて行くまで、生涯をさ迷い歩くでしょう。　もし、あなた方の良心が麻痺するまで罪を犯し続けるならば、そのことは、今朝ここにいるあなた方一人一人にも起こるのです。　あなた方が罪の意識を全く感じる事が出来なくなるまで。　あなた方がキリストに来て、十字架の上で流された血によって清められることが決して出来なくなる、その時まで。　自分の罪の呵責を感じる事が出来ない人は、決して救われることは出来ません。　その人は神に諦められているのです。　その人はゆるされることのない罪を犯したのです。　その人はカインのように悪魔の奴隷となったのです。

あなた方の良心を悪魔に麻痺させられないよう、私はここに警告します。　あなた方の良心が完全に焼き尽くされる前に、罪を離れイエスに来なさい。

あなた方は奇形の良心を持って生まれました。　あなた方はカインのように、それをアダムから遺伝されたのです。　あなた方の更に麻痺した良心は、子供のようなものです。　あなた方が親にうそをつく度に、あなた方は良心を更に焦がします。　あなた方がものを盗む度に、あなた方は良心を更に焦がします。　あなた方が学校でカンニングをする度に、あなた方は自分の良心を焦がすのです。　あなた方がポルノ 写真を見て、性的な感情を高まらせる度に、あなた方は自分の良心を更に焦がします。　一段々とひどい罪であなた方の良心を麻痺させ、最終的にあなた方はそれらを故意に行います。　誰も知らない罪で。　あなた方の母親の面目を潰すような罪で。　最終的に、あなた方が犯せるとも想像していなかったような罪を犯してしまうまで、あなた方の良心は徐々に麻痺していきました。　しかし今では、それらを楽しんでいます―そして、それらは全く良心を咎めません。　あなた方はそれらが罪である事を知っています。　私が言うまでもありません。　今では、あなた方はそれらについて悩んでもいません。　実際あなた方は罪人である事さえ喜んでいるのです。　ですから、あなた方の何人かは教会へ来る事を嫌がり始めました。　私達があなた方の罪について指摘する時、あなた方はそれを嫌います。　ある人達は、あなた方の罪に対して説教する私をさえ嫌っています。　ある人達は、私が病気で力強く説教出来ない事を喜んでいます。　あなた方は、ジョン・ケイガンやノア・ソングが私の代わりに説教しているのを喜んだのです。　そして、私よりも彼らはあなた方に対して甘いと思ったのです。　しかし今や、彼らは私よりも強くあなた方の罪に対し説教します。　ある人達は、この教会を出て行けば、説教から逃れられると思っています！　私は誰であるか知っています。　あなた方は心から私を嫌っています！　あなた方は、私がここにいないものなら、と思っています。　ジョンやノアもここにいないものならと、あなた方は思い掛けています。　あなた方の良心はそんなにも麻痺しており、この教会を立ち去ろうと計画しています。　悪魔は、あなた方を強く捕らえ、あなた方の良心を麻痺させたのです。　あなた方が救われるためにイエスに来れた時があったかもしれません。　しかし今では、その何人かの人達はイエスさえも嫌っています！　あなた方は、イエスの名さえ聞くのを嫌悪しているのです！

ああ、どのようにして、そんなにもイエスを嫌うことが出来るのですか？　イエスは誰よりもあなた方を愛しています！　イエスは天の栄光から離れ、あなた方の為に降りて来て苦しまれたのです。　あなた方の罪は、罪なき方を十字架に付けたのです。　イエスはあなた方を救う為に、ゲツセマネで多くの血を流されました。　イエスはあなた方を救う為に、打たれ、ひげを抜かれ、そしてつばを吐きかけられている間、沈黙して立たれました。　あなた方を救い、癒し、そして新たな命を与える為に、そんなにも苦しまれたほどにあなた方を愛する人は誰一人としていないでしょう。　イエスはあなた方を愛しています。　イエスはあなた方を救い出されます。　イエスは恐れを静め、あなた方の魂を癒すでしょう。　イエスはあなたの乏しい砕けた良心を回復させるでしょう。　ですから、イエスはあなた方の為に十字架で死なれたのです。　彼らは大きな釘でイエスの手と足を十字架に打ち付けました。　イエスは、彼の舌が乾き、口蓋に粘りつくまで、炎天下で十字架に付けられました。

イエスはあなた方を嫌っていません。　どうしてイエスがあなた方を嫌うでしょう？　イエスはあなた方を愛しているが為に、この世に来られたのです。　イエスは十字架で言い表せないほどの死の恐ろしさを苦しまれました、なぜなら、イエスはあなた方を愛するからです。　イエスは常にあなた方を愛しています、そして、イエスは今あなたを愛しているのです。

私の信仰告白は、ジョン・ケイガンのものとは正反対です。　それでも、根本的には同様です。　ジョンは、彼自身の罪に対して誇りを持ち、周りの人達を悲しませる事さえ楽しんでいました。　逆に私は、全く自分の罪を誇っていませんでした。　そして、人々を悲しませるような行いはしませんでした。　ジョンは神を嫌う仲間達と付き合いました、教会の子供達です。　私は教会の子供達を好まず、なるべく彼らを避けました。　ジョンは、数週間の間に罪を自覚し始めました。　しかし、私はほぼ七年間、罪の意識を感じていました。　ジョンは悪い少年になりたがりました。　私は良い少年になりたがりました。　それらの点では、私達の信仰告白は全く正反対です。

しかし、二つの点で私達は正に同様です。　私達の両方共が救われようとしましたが不可能でした。　ジョンは、「私は自分にキリストを切望することが出来なかった。　私はクリスチャンになる事に決意できなかった。　そして非常に絶望を感じた」と言いました。　私は正にその通りを感じました。　ジョンは数週間の間に罪を自覚し始めました。　私は七年間ほど罪を自覚していました。　ジョンは、神が彼をキリストに引き寄せて下さった、「なぜなら決して自分自身でイエスに来ることは無かったからです」と言いました。　それが正に私にも起こりました。　ジョンは悪い少年になろうとしました。　私は良い少年になろうとしました。　私達のどちらも、自分自身を信頼しており、どちらもがイエスを信頼していませんでした。

私は良くなろうと努力しました。　神は、私が良い少年になろうとどんなに努力したかを知っています。　私はタバコを止めました。　毎週日曜日の午前の集会に出席し、毎週日曜日の晩の集会にも出席しました。　私は牧師になろうとして、気楽な生活を諦めました。　私は17才の時に、説教の奉仕に身を委ねました。　私は19才で、バプテスト派の説教者としての資格を得ました。　数ヵ月後に私は、中国系の教会で宣教師になりました。　周りの人達はみんな私はすばらしい少年だと思っていました。　しかし、彼らは実の私を分かっていませんでした。　彼らは私の心がどんなにも邪悪であったかを分かっていませんでした。　彼らは、私がルカの福音書第18章で、イエスが語られた―良い行いを通して救われようとするパリサイ人のような偽善者であった事を分かっていませんでした。　私は中国人の子供達のようでした。　しかし私は、自分が罪人であると自分に言い聞かせる良心を止めるほど善人ではなかったのです。　イエスを全く愛していない邪悪な罪人にすぎませんでした。　ある朝、イエスが私に来られ、私はイエスが自分を愛している事を知りました。　以前はそれを全く分かっていませんでした。　私は他の若者達以上に善人だと思っていました―しかし私は、彼らよりも悪かったのです。　私は宗教を身に付けていましたが、私は全くイエスを知りませんでした。　そうしてイエスは私に来られました。　私は決してイエス御自身に来る事は出来ませんでした。　私は、自分の良心がそれは全く偽りである事を私に知らせたにもかかわらず、自分は十分善人だと思っていたのです。　そうしてイエスが私に来られました。　私は自分を救って下さるようにとは願っていませんでしたが、イエスは私を救って下さいました。　イエスは私に降りて来て、御自分に私を引き寄せて下さいました。　イエスは御自身の尊き血によって私を洗い清めて下さったのです。

ある人が私に、「牧師先生は、なぜいつもイエスの血について話されているのですか？」と尋ねました。　それは全く単純です。　私自身では出来なかった事をイエスの血が為したのです。　イエスは私を愛しているからこそ、私の邪悪な魂をご自身の血で清めてくださったのです。

イエスはあなた方をも愛しています。　イエスはあなた方に来られるでしょう。　イエスを信頼しなさい、そうすればあなた方の罪、あなた方の良心、そして、あなた方の疑いと誘惑は、イエスの尊い血で雪の如く白く、洗い流されるでしょう―なぜなら、イエスはあなた方をそれほどまでにも愛しているからです！　

私は誰からの愛も感じた事がありませんでした。　私は見放されていました。　私の父は、私が二才の時に去って行きました。　私が十二才の時、母と暮らせなくなりました。　私を好まない人達と一緒に住むことになりました。　周りの皆が私を嫌がりました。　それが私を冷淡な偽善者としたのです。　私が誰よりも善人になるように！　私は自分自身をクリスチャンにしようとしていたのです！

しかし、私には出来ませんでした！　私は何度も何度も試みました！　しかし、私には出来ませんでした。　私は失われていたのです―宗教の中に失われていたのです！　しかし、イエスは私を愛して下さいました。　突如としてイエスが、私を愛して下さった事を自覚しました。　そしてイエスは私に来てくださり、私の魂をご自身の血で救って下さいました。　もしイエスが私のような偽善者を救う事が出来るとしたら、彼は今朝ここにいる誰をも救う事が出来るでしょう。　イエスはあなたを愛しています。　彼は、心中の罪、生活上の罪などの、あなたの罪全てを洗い流して下さるでしょう。　イエスはあなたを愛しています。　彼はご自身の血によってあなたを洗い清めて下さるしょう。　私はそれを知っています、なぜなら、イエスはあなたを愛しているからです。　アァメン。

よわきものよ、われにすべて
   まかせよやと　主はのたもう。
主によりて　あがなわる。
   わがみのさちは　みな主にあり。

いわのごとく　かたきこころ
   くだくものは　みちからのみ
主によりて　あがなわる。
   わがみのさちは　みな主にあり。

われになにの　いさしあらん
   ただ主の血に　きよくせらる
主によりて　あがなわる。
   わがみのさちは　みな主にあり。
(『よわきものよ』“Jesus Paid It All” by Elvina M. Hall, 1820-1889).

（説教終了）
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アーロン・ヤンシー氏による説教前の聖書の朗読：テモテ第二3:1-8。
ノア・ソング氏による説教前の独唱：
“Jesus Paid It All” (by Elvina M. Hall, 1820-1889).