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『ギャザリング・ストーム』

R. L. ハイマーズ Jr. 神学博士 著

ロスアンゼルスのバプテストタバナクル教会にて
2013年10月6日、主の日の朝の説教

THE GATHERING STORM
(Japanese)

by Dr. R. L. Hymers, Jr.

A sermon preached at the Baptist Tabernacle of Los Angeles
Lord’s Day Morning, October 6, 2013

“人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。洪水前の日々は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです”。 (マタイの福音書24:37-39、新改訳)

“人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。洪水前の日々は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです”。 (マタイの福音書24:37-39、新改訳)

ウィンストン・チャーチルの著作『The Gathering Storm』の中で、彼はヒットラーのドイツ軍による害悪な 軍隊が戦争に備えている間、英国は全く眠った状態であったと告げています。  英国は戦う準備が出来ていなかったのです。 なぜなら、彼らは常に平安であると思っていたからです。 チャーチルだけが、彼らは崩壊の瀬戸際にいた事に気づいていました。 誰も彼の警告を聞き入れませんでした! そしてまた、今日の時代も、そのようなのです!  聖書はこのように告げています、

“人々が「平和だ。安全だ」と言っているそのようなときに、突如として滅びが彼らに襲いかかります。・・・それをのがれることは決してできません”(テサロニケ人への手紙第一5:3)。

ロシアの著者、アレキサンダー・ソルジェニーツィン(Aleksandr Solzhenitsyn)は、“悪なる軍隊は彼らの決定的な攻撃を始めた”と言いました。 『The Coming Darkness』と題した章で、エドワード・ヒンソン博士(Dr. Edward Hindson)は、“聖書に沿うたキリスト教に対する最後の猛攻撃になるうる事に、我々は向かっているように思える”と書いています(Ed Hindson, Ph.D., Final Signs, Harvest House, 1996, p. 77)。

チャールズ・コーソン(Charles Colson)がクリスチャンになる以前に、彼はニクソン大統領の最上位の助言者でした。 リベラル主義のメディアは彼をニクソン大統領の“整理役”と呼びました。 彼の回心後、コーソンは、ローマ帝国は非常に堕落し、無教養な異邦人の一団へと落ちていった、と指摘しました。 彼は、“暗黒時代には、教会は異邦人の文明に対して、単独で立ち上がらなければならなかった”(同著, p. 78)とも言いました。 しかし今日、教会自体が非常に堕落し、彼らは私達の文明社会への救助にほとんど望みをもたらしません。 卓越した福音主義派の学者カール・F・ヘンリー博士は、“組織化されたキリスト教の幻滅は急上昇している;教会の出席率の減少を統計によって知る事が出来る。・・・全世代が、全く永遠なる関心も無く、育っている。・・・異邦人達は、退廃的な文明のほこりをかき混ぜており、すでに無能力な教会の影に忍び込んでいる。

ヘンリー博士は、“非常な困難の泉が我々の時代に壊された。 1000年間耐えてきた機構は流され、そして我々に直面している疑問は、全ての文明の構造が切り抜けて生き残れるかどうかである”(同著, p. 16)と言いました。 彼は、“異邦人達がやって来る。 今日の全ての科学的業績は、到来している異邦人の無慈悲で狡猾な行いによって悪用されている。 ヒットラーやナチス軍は科学的な技術方法を非常に有効なガス拷問部屋で、何百人、何千人もの 人々を焼却する事にすでに[悪用していた]。 スターリンやその他の全体主義の独裁者達は、随分以前から虜になったマスメディアは、無数の近代人達を虜にする事が出来ると学んでいた”(同著)と言いました。

主流のリベラル主義メディアは 今日、まさに同様な事をしているように思えます-バラック・オバマ大統領による全ての態勢は承認されています。 国会議員ランディ・フォーブズ(Randy Forbes )は、“この(大統領)の行動は、我々の国家の歴史に関して私が知り、もしくは読んだ、行政の内での宗教の自由を最も不利にしている”(Decision magazine, October 2013, p. 17)と書いています。 アメリカの最も有名な黒人の宗教指導者の一人であり、民主党支持者である、ハリー・ジャクソン(Harry Jackson)主教は、オバマは伝統的なキリスト教への敵対者となってきた。 そして国家は、“非常な重大局面の時である”(同著)と言いました。 彼は、私達は“苦難の瀬戸際にいる文明”(同著p. 19)と言いました。 ウォーターゲイト事件の暴露を引き起こした、リベラル主義派のジャーナリスト、ボブ・ウッドワード(Bob Woodward )さえも非常に気にかけています。 彼はフォックス・ニュースのビル・オーライリー(Bill O’Reilly)に、“ 今のホワイトハウスに関して非常に不可解な疑わしさがある。 そしてそれは単にあなたのネットワーク、また右翼派、また保守派からだけではない”(同著p. 19)と言いました。 多くの福音主義者達は、バラック・オバマはホワイトハウスに住んだ大統領の中で最も危険な人であると確信しています。 ビリー・グラハムのDecisionマガジンは、オバマは 、“聖書の道義や宗教の自由の価値を下げる大統領”(同著、カバーストーリー)として、アメリカを“危険な進路”においた、と書いています。 その同じ雑誌の中で、有名なバプテスト教派の牧師、ドン・ウィルトン(Don Wilton)は、“サタンは全ての現存している人を滅ぼす事を望んでいる。 そして彼は疑いを起こさせる事によって、また偽りその他のありうる限りの方法を用いて行っている。 彼の目的は征服する事、盗み、分裂、そして滅ぼす事である”(同著, p. 29)。

アメリカにおけるキリスト教の悪化に加え、好戦的なイスラム教の影響が挙げられます。 先月エジプトだけで、80のキリスト教の教会が襲撃されました。 それらの内の一つの教会の建物は4世紀からのものでした! 彼らは何日か前に、その建物を粉々に吹く飛ばしました!  イスラム教徒達は、現在世界中を通して、空前の速さでキリスト教を攻撃しています。 そしてイランは原子爆弾の完成に近い状態です。 彼らの指導者達は何度も、彼らはイスラエルとアメリカ合衆国を滅ぼす、と言っています。 彼らは強烈に核兵器の準備に精力を注いでいます。  

もう一つのあなた方が直面している大きな問題は、環境保護の危機です。 例えば、人々によるアマゾン雨林の破壊は、タイムマガジン誌によって、“歴史の上で最も偉大な悲劇の一つ”(1989年9月18日版pp. 76-80)と呼ばれています。

つい先週の水曜日、ロスアンジェルス・タイムズ紙は、ヨセミテ国立公園の最も大きな氷河について報告しました(20013年10月2日版p. AA1)。 その記事は、“ヨセミテ公園の最も大きな氷塊は、消滅寸前であると地質学者は言っている”と書いています。 ヨセミテの地質学者、グレッグ・ストックは、“20年あまりの生存を予想する-そうして消滅し、岩の欠片のみをを残すであろう”と言いました。 その記事は、そのような巨大な氷塊の消滅は“世界中で生じている。 大きな氷の薄い板は減少し、その進展は周りの環境組織にどう影響するかが気がかりである”と書いていました。 地球上の温暖は、二十年内に、私達の全ての生活環境を変えるでしょう。

ヒンソン博士は、 “今日のアメリカ合衆国、イギリス、フランス、ロシア、中国、イスラエル、そしてインドはすでに核兵器を備えている。・・・避けられない災害が襲うまでには、ほんの時間的な問題である”と非常に恐るべき問題を投げかけました (同著, pp. 87, 88)。

多くの科学者達は、将来について悲観的です。 彼らの一人は、“現在、一日の内に人類が消滅されるのも可能である”と言いました。 しかし、カナダの科学者は彼に対して、“そうじゃない、現在、一分間の内に全人類の消滅が可能である”(Billy Graham, The Challenge: Sermons From Madison Square Garden, Doubleday and Company, 1969, p. 158)と正しました。 聖書は語ります、

“主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます”(ペテロの手紙第二3:10)。

その日はやって来ます。 それは避けられません。 “主の日は、盗人のようにやって来ます”。 あなた方は盗人が来るのを期待しないでしょう。 しかし、彼は突然来ます-警告なしに! そして、その様にさばきの時もやって来るのです。 人々は準備していません! 大多数の人々が準備しないでしょう! “主の日は、盗人のようにやって来ます”。 

ある日、弟子達はエルサレムのすぐ近くのオリーブ山にイエスに会いに来ました。 彼らはイエスに、“あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう”(マタイの福音書24:3)と尋ねました。 イエスは彼らがその様な質問をした事に対してお叱りになりませんでした。 そうしてイエスは彼らに終わり時の多くの前兆を挙げられました。 彼らは一つの前兆を尋ねましたが、イエスは、彼らに、“世の終わりの”多くの前兆を挙げられました。 イエスは、偽のキリストと多くの偽の預言者が現れるであろうと言われました。 それは霊的な惑わしの時が来るであろうと言われました。 今日、カルトによる偽の“キリスト”、そして多くの偉大な神学校の、神学的リベラル主義による偽のキリストがいます。 キリストは、絶え間の無い戦争と戦争の噂があると言われました。 第一次世界大戦以来、世界は次々に戦争の体験をしています。 リベラル主義の神学博士達は、キリスト教が勝利を得、21世紀には空前なる平和の時代をもたらすであろう と思っていました。 しかし彼らの望みは、第一次世界大戦、そしてその後の余波によって打ち砕かれました。 リベラル主義者の先駆者、ハリー・エマーソン・フォズデック(Harry Emerson Fosdick )は、クリスチャンのユートピアの見解をあきらめました。 彼は、“もし一人による考えが我々の世代の強大な出来事によって影響されるならば、我々は、絶望を免れない”と言いました。  ですから聖書を拒否するリベラル主義者達は、彼らの絶望や失望を実在主義へと変えたのです。 今日、多くの失望があり、自殺が大学生の年頃の若者達の間での一番の死の原因となっています! 私はつい先週、一つの記事を読みました。 キリストも同じく、最後の時が近づくにつれて飢饉、疫病、地震が起ると言われました。 イエスは、クリスチャンが、“わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます”と言われました。 また更に彼は、クリスチャンと名のる人達が互いに裏切り、憎み合うであろうと言われました。 イエスは、不法や罪がはびこり、クリスチャンの互いの愛は冷たくなると言われました。 しかしキリストはまた、福音が“全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます”と言われました。 そうしてキリストは最後の時の大いなる一つの前兆を挙げられました。

“人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。洪水前の日々は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです” (マタイの福音書24:37-39)。

弟子達は、キリストに彼の来臨の前兆とこの世の最後について尋ねました。 彼は多くのしるしを彼らに挙げられました。 そうして彼は、終わりの時は、大洪水の前のノアが生きていた時代のようであると言われました。 彼は、“人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです”(マタイの福音書24:38, 39)と言われました。 イエスは、彼らにこの世の最後の時はその時のようになるであろうと言われました。 広範囲にわたって尊敬されている聖書の教師、デハーン博士は、ノアの時代の特徴であった幾つかの前兆を挙げました。 これらが彼の挙げた六つの前兆です。

1.   それは背教の時であった。
2.   それは世界中を動き回る時であった。
3.   それは、都市が建てられた時であった。
4.   それは一夫多妻、そして性的な逸脱行為の時であった。
5.   それは荒れ狂った音楽によって影響された時であった。 
6.   それは、無比の暴力の時であった。
   (M. R. DeHaan, M.D., The Days of Noah, Zondervan
Publishing House, 1979 edition, p. 41).

私はそれらを詳しく説明する時間はありません。 私はノアの時代についての、1969年にビリーグラハムのマジソン・スクエア・ガーデンでの説教から、簡単に短い文章でそれらを説明します。 彼は言いました、

聖書は、この世の最後に近づくにつれて、危難、戦争、破壊、不法、不道徳の時代となるであろう、あまりのひどさに神が干渉し、全てを止めなければならないと教えている(Billy Graham, “The Day to Come,” ibid., p. 164)。

ノアの時代については、聖書が私達にこのように告げています、

“主は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった。それで主は、地上に人を造ったことを悔やみ、心を痛められた”(創世記6:5, 7)。

そしてイエスは、彼らは“洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。 人の子が来るのも、そのとおりです”(マタイの福音書24:39)と言われました。 “洪水が来てすべての物をさらってしまうまで”というキリストの言葉に注目してください。 

この世の終わりには洪水はありません。 神が、彼の黙示録16:1-21 の“鉢の裁き”による怒りをぶちまけられる時、この世の最後はやって来始めるのです。 “激しい[神の]怒り”が、その時に、この邪悪な世の中にぶちまかれるでしょう。 この世はその恐ろしい裁きに準備が出来ていないのです。 “洪水が来てすべての物をさらってしまう” (マタイの福音書24:39)時の、ノアの時代の人々のように、準備が出来ていないでしょう。 “ノアの時代の大洪水”に関して、偉大なスポルジョンの説教から収集した、このテキストの三つの事柄に注意を払って下さい。

I. 最初に、“洪水が来てすべての物をさらってしまう”。

大洪水の破壊は全ての不信者達を押し流してしまいました! 彼らの全ては水の墓へと溺れ死にました。 救われていなかった人は誰一人として生き残りませんでした。 “洪水が来てすべての物をさらってしまうまで”(マタイの福音書24:39)。 裕福な人達は、怒りの洪水にのみ込まれてしまいました。 貧しい人達も逃れる事は出来ませんでした。 洪水が来て全ての物をさらってしまったのです。 学問を身につけた当時の学者達も逃れられませんでした。 無知な人々もまた溺れ死にました。 神の怒りの日がやって来る時、知識また無学もあなた方を救う事はできません!

ノアが箱舟を造った時、それは当時造られた最も大きな船でした。 それは巨大な船でした。 それは当時の、世界の不思議の 一つでした。 ノアはその船を川や海から遠く離れた乾いた地の上で造り上げました。 人々は、今日ディズニーランドに行くように、世界中からそれを見物に来ました。 私は、人々がノアを狂気じみた人と呼ぶのが想像できます。 彼らの多くは、この巨大な船を見物する為に遠い所からやって来ました。 そして彼らが来ると、ノアは彼らに大洪水について説教しました。 聖書は彼を“義を宣べ伝えた[人]”(ペテロの手紙第二2:5)と呼んでいます。 しかし彼らは彼の説教によって回心しませんでした。 ノアが説教した時、彼らは背を向けただけでなく、疑いも無く彼らはノアを馬鹿扱いにもした事でしょう。 そうして大洪水がやって来て、彼ら全てをさらっていきました。 さばきがやって来る時には、嘲りなどはありません。 あなた方が地獄の炎に落ちる時、福音を聞き、キリストを信頼していたならばと思うでしょう。 しかしその時には遅すぎるのです。 あなた方の不信は消え、その時には永遠に、あなた方が救われるのは遅すぎるのです。 “洪水が来てすべての物をさらってしまう”時の彼らのように。

II. 次に、大洪水が来た時、彼らはこの世の事柄のみに気をとられていた。

彼らは今の人生の事柄に縛られ、永遠の事柄に準備しなかったのです。 キリストはこう言われました、

“洪水前の日々は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました”(マタイの福音書24:38)。

彼らの思いは全て、食べる事、嫁ぐ事、宴会でした。

今晩5時30分にこの教会で立派な結婚式が挙げられます。 その後、すばらしい食事も準備されています。 それは、全く悪い事ではありません。 しかし、ノアの時代には、その様な事ばかりに気を取られていました。 彼らはこの世に属する事のみ考えていました。 彼らは永遠なる事、そして彼らの魂の救いに関しては全く気にかけていませんでした。 彼らは、毎週日曜日に教会へ来る事は、時間の無駄と考えているあなた方のようでした。 私は、この教会を訪ねて来た何人かの大学生達が、日曜日に勉強をしなければならないと言うのを耳にしました。 私達のは教会の全ての若者達は、高校生もしくは大学生です。 しかし、時間を無駄に費やさなければ、十分に勉強する時間がある事を彼らは知っています。 毎週の礼拝集会で私達は勉強の仕方の12のポイントを書いた一枚のプリントをあなた方に用意しています。 もしあなた方がそれらのポイントに従うならば、あなた方が毎週日曜日に教会に来る時間は十分にあるでしょう。 そしてあなた方のクラスでオールAを取る事が出来るでしょう。 私自身も、昼間40時間働きながら、夜間の大学に通いました。  しかし私は決して教会の礼拝集会に出席を欠かす事はありませんでした。 そして私が神を第一に置く事で、神は私を祝福して下さいました。 私が教会の集会に毎週出席する事を決心する以前は、私は哀れな学生でした。 しかし私は、毎週日曜日の午前の集会と午後の集会に出席する事を約束しました。 キリストにその約束をした後、私は昼間フルタイムで働き、夜はカリフォルニア州立大学ロスアンゼルス校で、一学期につき3つもしくは4っのクラスを取り、平均でAの成績を修めました。  

“だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます”(マタイの福音書6:33)。

私自身の生活の中で、私はキリストの約束は真実である事を証明しました。 私は毎週日曜日の午前と午後の教会の礼拝集会に出席する事で、神をまず第一に置きました。 そして神は大学でよい成績を修めるよう助けてくださいました。 私の息子、レスリーは、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校の経理学の専攻で、オールAの成績を修めました。 彼はクラスで一番の成績で卒業し、卒業式では、告別演説の学生に選ばれ、優等学位を授けられました。 彼自身も、決して日曜日の午前と午後の礼拝集会の出席を欠けることはありませんでした。 もし私達が、礼拝集会の出席を決して欠かさないで、神をまず第一に置くならば、キリストは、私達の生活の上で、神からの祝福がある事を約束されたのです! 

しかしノアの時代、そして今日の人々は、それを愚かな事と考えています。 彼らは、ビデオゲームと暴力的で、性的に刺激させるような映画に、何百時間も費やしています。 彼らにとって、教会に来て神を第一に置く事よりも、それらの事の方がはるかに重要なのです。 しかし私は先週、ポルノ雑誌は、強い麻薬と同様、とりこになり易いというある記事を読みました。 一度関心を持ちだすと、ほとんど再びそれから解放される事は不可能なのです!  キリストのみがそれから開放する事ができるのです-そして、あなた方が完全にあなた方の人生をキリストに献身するならば! キリストに献身する事を拒否する人達は、彼らの邪悪な物質欲、そして世俗的な物のゆえに、重い代償を払わなければなりません。 神の裁きがこの世に下る時、彼らは準備が出来ていないのです。 ノアの時代の人々は、“洪水が来てすべての物をさらってしまう”(マタイの福音書24:39)時に、準備が出来ていませんでした。 聖書は、“あなたはあなたの神に会う備えをせよ”と言っています。 あなた方は神に直面する準備が出来ていますか? それとも“火も消えることがない”(マルコの福音書9:44)地獄へと落とされるのでしょうか? “洪水が来てすべての物をさらってしまう”のです。

III. 最後に、大洪水が襲ってきたとき、箱舟の中にいたすべての人達は安全でした。

スポルジョンは言いました、“[箱舟]から落ちた者はいなかった。 引きずり出された者はいなかった。 その中で死んだ者はいなかった。 その中に置き去りにされ[死んだ]者はなかった。 彼らは皆その中で保護された・・・箱舟が彼ら皆を保護したのだ、そしてイエスが、彼の中にあるもの全ての人を保護するであろう。 彼らは永遠に安全なのである。 さばかれる者は誰一人いなく、イエスの御手から滑り落ちる者もいない”(C. H. Spurgeon, “Noah’s Flood,” The Metropolitan Tabernacle Pulpit, Pilgrim Publications, 1976 reprint, volume XIV, p. 431).

ノアの箱舟は、キリストにある救いの典型(タイプ)、もしくは描写です。 ヘブル人への手紙第11章に、このように書いてあります、

“信仰によって、ノアは、まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき、恐れかしこんで、その家族 の救いのために箱舟を造り・・・” (ヘブル人への手紙11:7)。

ノアと彼の家族は、世界を滅ぼした大洪水のさばきの前に、安全な箱舟の中にいたからです。 ノアの家族は彼に従って箱舟の中に入ったので、彼らもまた赦されたのです。 聖書では、神はこのように語っています、

“また、昔の世界を赦さず、義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護し、不敬虔な世界に洪水を起こされました”(ペテロの手紙第二2:5)。

古代の注解者たちは、箱舟は教会の描写であるといいました。 今日では一般にその考えは受け入れられていませんが、古代の学者たちは、良い点を指摘したと思います。 三世紀に、学者のサイプリアン(Cyprian, 200-258)は言いました、“教会の外には救いは何もない”と。 偉大な宗教改革者のジョン・カルビンも同じことを言いました。 彼らは、的をついていると思います。 トーザー博士は、“今日、教会中心でなく、教会から外れた集会で、神に受け入れられる集会は何もない・・・ローカル教会を嘲笑する者は誰であろうと、キリストの身体を嘲笑しているのである”(A. W. Tozer, D.D., “The Vital Place of the Church,” from God Tells the Man Who Cares, quoted in Warren W. Wiersbe, The Best of A. W. Tozer, Baker Book House, 1978, pp. 64, 65)。

ですから、その意味において箱舟は教会の描写なのです。 私は“その意味において”と言いました、なぜなら、あなた方は教会に来ることが出来、尚且つ救われないでいられるからです。 教会へ行く多くの人達は、クリスチャンでは ありません。

多くの失われた人達、おそらく、数千人に上る人達が箱舟を見学に来たに違いありません。 同様に、彼らの多くは実際に箱舟の中に入ったと思います。 彼らは中を通って、異なった部屋を見、階の上にいったり、下りたりしたに違いありません。 ですが、彼らは、箱舟は彼らを保護するものとは考えませんでした。 彼らは来て去って行きました。 ある時はそこにいて、他の時はそこにいないのです。 大洪水が襲った時、彼らは箱舟の中にいなく、滅ぼされたのです。

箱舟の中に入り込み、そこに留まることは、教会に来て、イエス・キリストを信頼し、彼の中に留まることなのです。 ヨハネの福音書第15章6節のキリストの言葉にあるように、“だれでも、もしわたしにとどまっていなければ、枝のように投げ捨てられて、枯れます。人々はそれを寄せ集めて火に投げ込むので、それは燃えてしまいます。” ですから、完全にキリストに来て、彼に留まる者達だけが、救われるのです。

普通、福音の言を真剣に捕らえ救われる前に、人々は教会に来ます。 少なくとも今日の背教が、これらの点で困惑を生み出す前では、それは古典的な、人々が救われる方法でした。 あなた方の幾人かは、教会にはいるが、まだイエスを信頼していない人達です。 あなた方に可能な限り強く言いますが、教会に出席するだけでは、最後の審判が来る時に、あなた方を助けません。  イエスは、実際の教会に来るが、礼服を着ていない男についてこのように語りました。 その王は彼に、“あなたは、どうして礼服を着ないで、ここに入って来たのですか”。 その男は黙っていました。 その王は僕に言いました、“あれの手足を縛って、外の暗やみに放り出せ。 そこで泣いて歯ぎしりするのだ”(マタイの福音書22:12, 13)。 あなた方は、イエスを信頼することによってのみ、“礼服”を着ることができます。 もしイエスに来ることを拒むならば、あなた方は地獄の永遠の火炎を避けることはできません。

箱舟が作られてとき、救われていない大工、職工や技工士がノアと一緒にいたに違いありません。 しかし、彼らは箱舟を信頼しませんでした。 彼らはそれについて全てを知っていました。 しかし彼らは、彼ら自身をそれに信頼させませんでした。 彼らは、教会に来るがイエスに来ないあなた方のようなものです。 私はあなた方に警告します。 あなた方は教会には来るが、もしイエスを信頼することを拒絶するならば、彼があなた方を地獄の火炎の中に放られるとき、非常に驚くでしょう。 キリスト、その方が言われました、

“その日には、大ぜいの者がわたしに言うでしょう。『主よ、主よ。私たちはあなたの名によって預言をし、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって奇蹟をたくさん行なったではありませんか。』しかし、その時、わたしは彼らにこう宣告します。『わたしはあなたがたを全然知らない。不法をなす者ども。わたしから離れて行け。』”(マタイの福音書7:22, 23)。

イエスはあなた方の罪の贖いのために十字架で亡くなられました。 しかし、もし彼を信頼することを拒むならば、最後の審判が下るとき、あなた方は救いの箱舟の外にいるでしょう。 イエスは、あなた方を全ての罪から清めるためにご自身の御血を流されました。 しかし、もし彼を信頼することを拒むならば、最後の審判が下るとき、あなた方は救いの箱舟の外にいるでしょう。 イエスは、あなた方に新たな、永遠の命を与えるために、死から復活されましたが、もし彼を信頼することを拒むならば、決して消えることのない火炎の中で永遠に過ごすでしょう。 今朝お願いですから、手遅れになる前に、神の御子であるイエスに来てください。 グリフィスさんが、『In times like these, you need a Saviour』を先ほど歌ったように。

もしイエスを信頼したいのでしたら、今席を立ってこの集会場の後ろへ行ってください。 ケイガン先生が、私達が話と祈りが出来る静かな部屋へ案内します。 真のクリスチャンになりたい人は、今集会場の後ろへ行ってください。 チャン先生、今朝誰かがイエスを信頼し救われるよう祈りを挙げてください。 アァメン。

(説教終了)
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アベル・プルードホーム氏による説教前の聖書の朗読:マタイの福音書第二第24章32-42節。
ベンジャミン キンケイド グリフィス氏による説教前の独唱:
“In Times Like These” (by Ruth Caye Jones, 1902-1972).

要 綱

『ギャザリング・ストーム』

R. L. ハイマーズ Jr. 神学博士 著

“人の子が来るのは、ちょうど、ノアの日のようだからです。洪水前の日々は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、飲んだり、食べたり、めとったり、とついだりしていました。そして、洪水が来てすべての物をさらってしまうまで、彼らはわからなかったのです。人の子が来るのも、そのとおりです”。 (マタイの福音書24:37-39、新改訳)

(テサロニケ人への手紙第一5:3;
ペテロの手紙第二3:10;マタイの福音書24:3;
創世記6:5, 7;黙示録16:19)

I.   最初に、“洪水が来てすべての物をさらってしまう”。
マタイの福音書24:39; ペテロの手紙第二2:5。

II.  次に、大洪水が来た時、彼らはこの世の事柄のみに気をとられていた。
マタイの福音書24:38;6:33;24:39;
アモス書4:12;マルコの福音書9:44。

III. 最後に、大洪水が襲ってきたとき、箱舟の中にいたすべての人達は安全でした。ヘブル人への手紙11:7; ペテロの手紙第二2:5;
ヨハネの福音書15:6; マタイの福音書22:12, 13;
マタイの福音書7:22, 23。