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エルサレムが R. L. ハイマーズ、Jr. 神学博士 著 WHY JERUSALEM IS A BURDENSOME STONE ロスアンゼルスのバプテストタバナクル教会にて “「見よ、わたしはエルサレムを、その周囲にあるすべての民をよろめかす杯にしようとしている。これはエルサレムの攻め囲まれる時、ユダにも及ぶ。その日には、わたしはエルサレムをすべての民に対して重い石とする。これを持ちあげる者はみな大傷を受ける。地の国々の民は皆集まって、これを攻める”(ゼカリヤ書第12章2-3節)。 |
エド・ドブソン博士(Dr. Ed Dobson)は、“イスラエル国家の存在は、新約聖書の時代以来、見ることのなかった聖書の預言と近代の歴史の合意を持している。 ユダヤ人達がイスラエルに再び集まる事、そして彼らの国家としての存在は、イエスが天に上げられて以来の非常に重要な預言的出来事である”(Ed Dobson, Ph.D., The End, Zondervan Publishing House, 1997, p. 44)。
預言者アモスは、この世の終わりにユダヤ人達の、最終の集結についてこのように告げています。
“わたしは彼らをその地に植えつける。彼らはわたしが与えた地から再び抜きとられることはない」とあなたの神、主は言われる”
(アモス書第9章15節)。
ルイジアナ・バプテスト・ユニバーシティ、ならびに神学校の副学長であるジェイムズ・コームズ博士(Dr. James O. Combs)は、イスラエルの復興について以下の概略しています。
1814年-ニューヨーク州アルバニー市の長老派教会牧師、ジョン・マックドナルドが聖書の預言とイスラエルの復興に関して説教をし始め、イスラエルについての旧約聖書の預言の文字通りの解釈に興味を引き起こした。
[1864年-チャールズ・スポルジョン(C. H. Spurgeon)は、エゼキエル書第37章1節から10節に基づいた“ユダヤ人の復興と回心”と題した有名な説教を出版した。その説教でスポルジョンは、“ユダヤ人達の政治的な復興が無くてはならない・・・[イスラエル]は再び設立されなければならない。・・・独自の政権が再び成り立つであろう;政治的統一体が再び結成されるであろう、国家が結合するであろう・・・‘わたしは彼らをあなた方の地に置く’とは神の彼らへの約束である、・・・イスラエルは復興するであろう”( C. H. Spurgeon, “The Restoration and Conversion of the Jews,” The Metropolitan Tabernacle Pulpit, Pilgrim Publications, 1991 reprint, volume X, pp. 428-429)。
1878年 - 預言の成就による、ユダヤ人の帰還を予測、奨励するブラックストーン(W. E. Blackstone)の著作、Jesus is Comingが出版された。
1881 - 1900年-第一のアリヤー[イスラエルへの帰還]が起こり、ロシアの迫害の下で3万人あまりのユダヤ人がパレスチナに移動した。
1987年 - 最初のシオニスト会議が、スイスのバーゼル州で開かれ、シオニズムをプログラムとして採用し、“シオニズムの目的は公共の法律によって、ユダヤ人達の為に故国をパレスチナに創立するためである”と宣言した。
1904年 - 1914年-第二のアリヤー[帰還]は、ロシアから迫害された3万2千人のユダヤ人達をパレスチナに帰着させた。
[1917年 - ユダヤ人の故郷としてのイスラエルの復興を記述したスコーフィールド・バイブルが出版された。 スコーフィールド・バイブルの浸透は、今日に至るまで多くのクリスチャン達に、ユダヤ人の正当な故郷として、イスラエルを支持する事を確信させた。]
1917年 - [英国]バルフォア宣言は、“英国政府は、ユダヤ人がパレスチナの地に国民的郷土を樹立することにつき好意をもって見ることとし”、と一部に書かれている。
1924年 - 1939年-第三のアリヤー[帰還]は、[ポーランドでのユダヤ人に対する迫害から逃れる為に]7万8千人のポーランド系ユダヤ人をパレスチナへ移動した。
1033年 - 1939年-第四のアリヤー[帰還]は、23万人のユダヤ人が、ドイツそしてヨーロッパでの[ヒットラーによる]迫害から逃れた。
1940年 - 1948年-第五のアリヤー[帰還]は、9万5千人のユダヤ人達が中央ヨーロッパから脱出した。 多くのユダヤ人はヨーロッパに留まった。そして、アドルフ・ヒットラーとドイツ・ナチスによるユダヤ大虐殺で600万人が[虐殺された]。
1948年 – 新たなイスラエル国家となるユダヤ機関が、国家の地位を宣言した。1948年5月14日に、アメリカ大統領ハリー・トルーマンはこのように発表した:“アメリカ合衆国は、事実上権威のある新たなイスラエルを国家としての暫定政府と認める”。
1967年 - [接近する]アラブの侵略によって[起こった]六日戦争は、イスラエルがエルサレムとヨルダン川西岸地区を占領する結果となった。
1973年 - アラブによる攻撃は[ニクソン大統領の援助を伴い]イスラエル軍の勝利で撃退した。
1978年 - 2000年-エジプトがイスラエルを承認した:アラブ-パレスチナ・レジスタンスは、交渉、条約が始まり、緊迫状態の持続を呈した。
(“Israel in Two Centuries” by James O. Combs, D.Min., Litt.D., in the Tim LaHaye Prophecy Study Bible, AMG Publishers, 2000 edition, p. 874)。
2011 年 - 2011年5月19日、バラック・オバマ大統領は、イスラエルが1967年に六日戦争で勝ち取った全ての領土をパレスチナと彼らの同盟国に譲り渡すようイスラエル人に呼びかける声明を発する。翌日(2011年5月20日)、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相とオバマ大統領との対面がホワイトハウスにて行われた。ネタニヤフ首相は、“交渉の原点として”1967年の戦争以前の境界線を用いるというオバマ氏の概略した計画を拒絶した。 ネタニヤフ首相はそのようにする事はイスラエルの保安にリスクを与え、“アルカイダのパレスチナ”と交渉するように強いる、と述べた(Los Angeles Times, Saturday, May 21, 2011, p. A1)。
今晩のテキスト、ゼカリヤ書第 12章 2‐3節に戻ります。
“「見よ、わたしはエルサレムを、その周囲にあるすべての民をよろめかす杯にしようとしている。これはエルサレムの攻め囲まれる時、ユダにも及ぶ。その日には、わたしはエルサレムをすべての民に対して重い石とする。これを持ちあげる者はみな大傷を受ける。地の国々の民は皆集まって、これを攻める”
(ゼカリヤ書第12章2‐3節)。
これらの聖句についてクリスウェル博士(Dr. W. A. Criswell)はこのように述べています、
ネブカドネザ王の時代(バビロン捕囚)、そしてマカベアの時代、またユダヤ・ローマ戦争[西暦70年、ローマ軍の侵略による分散]の間にも、そのようなエルサレムを攻める国々の連合などは存在しなかった。しかしながら、それ[イスラエルに反する国々の連合]はここ数十年に比類なく存在している・・・そして神の実行の時が近づくにつれて、それは存在し増大し続けるであろう。(W. A. Criswell, Ph.D., The Criswell Study Bible, Thomas Nelson Publishers, 1979, p. 1069; note on Zechariah 12:2-3)。
今日でさえも、神はイスラエルの周りの国々、そして他の多くの国々に対して、エルサレムを“よろめかす杯”にしています。 彼らはイスラエルから免れることができないのです、あるいは彼らがどんなに泣き叫んだとしても、エルサレムを完全には掌握できないのです。 そして神は、“エルサレムをすべての民に対して重い石とする”のです。 文字通り、“重石、悩みの石、持ち上げるに困難な”という意味です(Merrill F. Unger, Ph.D., Unger’s Commentary on the Old Testament, volume II, Moody Press, 1981, p. 2037; notes on Zechariah 12:2-3)。
マクギー博士は指摘します、“エルサレムはむしろ孤立した場所、古都で、今日では実際には魅力的なところではない・・・しかし、この最後の日々において、どうしてここがそんなにも著名な突起した場所であるべきなのか? sれをどのように説明すればよいのか? そう、その都は今日でさえも重い石となっている・・・それによって市場経済をほとんど破壊しそうになり、北大西洋機構(NATO)は壊滅状態になろうとした。 エルサレムは、重い石となったのである。 歴史上、この都を占拠し支配しようとした国家を挙げてみよ。 すべての国々は崩壊したのである。 米国がこの都に深くかかわらないことを望む。 神はいわれる、‘手をかけるな、その場所を治めるのは私である’と”(J. Vernon McGee, Th.D., Thru the Bible, Thomas Nelson Publishers, 1982, volume III, p. 974; note on Zechariah 12:3)。
マクギー博士はそれを30年ほど前に書きました。 オバマ大統領は彼の言うことに耳を傾けるべきです。 アメリカでは、マクギー博士は今日においても、最も知られ尊敬されている先生です。 オバマ大統領は、マクギー博士の、ゼカリヤ書第12章3節の注釈を注意深く聞くべきです。 “神はいわれる、‘手をかけるな、その場所を治めるのは私である’と”。
あなた方一人一人が、オバマ氏がイスラエルから彼の手を除けるよう祈ることを、私は望みます。 あなた方一人一人が、“エルサレムのために平安を祈れ、「エルサレムを愛する者は栄え”(詩篇第122篇6節)と祈ることを、私は望みます。
アメリカが多くの国民的罪を犯してきたのにもかかわらず神の祝福を受けてきた理由の一つに、今現在まで米国がイスラエル国家を祝福してきたことが挙げられます。 そのことが今後も続くよう、私たちはどのように祈ったらよいのでしょうか! 神がオバマ大統領の思いを変えられるよう、私たちはどのように祈ったらよいのでしょうか!
“「見よ、わたしはエルサレムを、その周囲にあるすべての民をよろめかす杯にしようとしている。これはエルサレムの攻め囲まれる時、ユダにも及ぶその日には、わたしはエルサレムをすべての民に対して重い石とする。これを持ちあげる者はみな大傷を受ける。地の国々の民は皆集まって、これを攻める”(ゼカリヤ書第12章2-3節)。
これらの節は“ハルマゲドンの戦い”(ヨハネの黙示録第16章14-16節;ヨエル書第3章9-14節)について語っています。 しかし、世界はすでに多くの国々がイスラエルと“エルサレム”(ゼカリヤ書第12章2節)に対して敵対する情勢にあります。 神はすでに、“エルサレムをすべての民に対して重い石”(ゼカリヤ書第12章2節)とされているのです。
なぜこのことが起こっているのでしょうか? 人の罪故です。 人は生まれながらにして罪深いのです。 アダムがエデンの園で神に対して反抗して以来、彼の子孫は神の敵となったのです。 聖書は、“なぜなら、肉の思いは神に敵するからである”(ローマ人への手紙第8章7節)と語っています。 聖書はまた、すべての回心しない人々は“心の中で神に敵対”(コロサイ人への手紙第1章21節)する、と語っています。 そして、聖書は、すべての回心しない思いは、少なからず、“不従順の子らの中に今も働いている霊”(エペソ人への手紙第2章2節)すなわちサタンにコントロールされていると語っています。 “エルサレムをすべての民に対して重い石とする”(ゼカリヤ書第12章3節)。 神に不従順であることは罪なのです。
そのことは、イスラエルに敵対する国々にとって真実であるだけでなく、回心をしていないあなた方にとっても真実なことなのです。 あなた方の“肉の思いは神に敵するからである”(ローマ人への手紙第8章7節)のです。 あなた方もまた、“心の中で神に敵対”(コロサイ人への手紙第1章21節)するのです。 そして、あなた方の思いは、“不従順の子らの中に今も働いている霊”(エペソ人への手紙第2章2節)すなわちサタンにコントロールされているのです。 聖書は、あなた方は“生まれながら”(エペソ人への手紙第2章3節)にして罪びとであると教えています。 そして罪は、あなた方から内なる平安を奪いとると教えています。
“しかし悪しき者は波の荒い海のようだ。静まることができない・・・わが神は言われる、「よこしまな者には平安がない」と”
(イザヤ書第57章20-21節)。
あなた方が神との平安をもつためには、聖霊があなた方を砕かれ、謙さなければなりません。 聖書は、“神の受けられるいけにえは砕けた魂です。 神よ、あなたは砕けた悔いた心をかろしめられません”(詩篇第51篇17節)と語っています。 今までに犯した罪を考えてみなさい。 罪に満ちたあなた方のこころを考えてみなさい。 聖なる神の御前において、イエス・キリストがあなた方を義とされる必要があると、あなた方は感じさせられなければなりません。
“このように、わたしたちは、信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストにより、神に対して平和を得ている”
(ローマ人への手紙第5章1節)。
あなた方がキリストに引き寄せられますように。 彼は、あなた方の罪のすべての罰を贖うために、十字架の上で死なれるため、この地上に来られました。 彼は、あなた方をすべての罪から清めるために、ご自分の御血を流されました。 彼は昇天され、そこであなた方のために祈られています。 そして、私たちも、あなた方がイエスに来て、彼の尊い御血によって罪から清められますことを祈っています! そうして、あなた方は天国の新しいエルサレム、聖なる都に入る準備ができることでしょう! アーメン。
昨夜、眠りの中で、美しい夢をみた。
私は古いエルサレムの街の宮の側に立っていた。
子供達の歌い継がれた歌声を聞いた。
私は、天国からの天使の歌声かと思った。
私は、天国からの天使の歌声かと思った。
“エルサレム!エルサレム!門を開け、歌え。
最高位のホサナ、汝の王へ、ホサナ!”
そして、夢はかわり、歌声は通りから聞こえなくなった。
ホサナの歌は消え、子供達は歌わなくなった。
奇妙にも、太陽は暗くなり、月は寒々と冷たくなった。
さびしい丘の上に、十字架の影が浮かび上がった。
さびしい丘の上に、十字架の影が浮かび上がった。
“エルサレム!エルサレム!歌え!天使の歌声。
最高位のホサナ、汝の王へ、ホサナ”
夢は再び変わり、新しい地上がそこにあった。
波風の無い海の側に、聖なる街を私はみた。
神の光は通りに降り注ぎ、門は大きく開け放たれた。
入るべき者はすべて入り、誰一人して拒絶されなかった。
夜には、月も星もいらず、昼には太陽も。
それは決して消え去ることの無い、新しいエルサレム。
それは決して消え去ることの無い、新しいエルサレム。
“エルサレム!エルサレム!歌え!夜は明けた!
最高位のホサナ、とこしえに、ホサナ!”
最高位のホサナ、とこしえに、ホサナ!”
(“The Holy City” by Frederick E. Weatherly, 1848-1929;
altered by Dr. Hymers).
(説教終了)
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ハイマーズ神学博士による説教前の聖書の朗読: ゼカリヤ書第12章1-10節。
ベンジャミン キンケイド グリフィス氏による説教前の独唱:
“The Holy City” (by Frederick E. Weatherly, 1848-1929).
要 綱 エルサレムが R. L. ハイマーズ、Jr. 神学博士 著 “「見よ、わたしはエルサレムを、その周囲にあるすべての民をよろめかす杯にしようとしている。これはエルサレムの攻め囲まれる時、ユダにも及ぶ。その日には、わたしはエルサレムをすべての民に対して重い石とする。これを持ちあげる者はみな大傷を受ける。地の国々の民は皆集まって、これを攻める”(ゼカリヤ書第12章2-3節)。 (アモス書第9章15節;詩篇第122篇6節; |