このテキストは二種の後に起こる復活について語っています。　真のクリスチャンは、復活の時に“永遠の生命”（ダニエル書第12章2節甲）へと引き上げられます。　使徒パウロはこのように明白に語っています、

“すなわち、主ご自身が天使のかしらの声と神のラッパの鳴り響くうちに、合図の声で、天から下ってこられる。その時、キリストにあって死んだ人々が、まず最初によみがえり、それから生き残っているわたしたちが、彼らと共に雲に包まれて引き上げられ、空中で主に会い、こうして、いつも主と共にいるであろう”
      （テサロニケ人への第一の手紙 第4章16-17節）。

そして、死から引き上げられ、“恥と、限りなき恥辱をうける”（ダニエル書第12章2節乙）、クリスチャンでない人達の第二の復活があります。　これは救われていない人の死の最後の裁きで、地獄に定められた人々の復活です。　使徒ヨハネはそれについてこのように語っています、

“また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた。海はその中にいる死人を出し、死も黄泉もその中にいる死人を出し、そして、おのおのそのしわざに応じて、さばきを受けた。それから、死も黄泉も火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた”（ヨハネの黙示録第20章12-15節）。

ダニエルが、地獄で“恥と、限りなき恥辱をうける”といったように、最後の裁きで復活した人達は引き上げられます。 しかし、また、ダニエル書第12章3節で、熱心に人々を導き仕えるクリスチャンと、仕えないクリスチャン達の違いがあることも、このテキストでは語られています。

“賢い者は、大空の輝きのように輝、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう” （ダニエル書第12章3節）。

この聖句に関して、ジョン・ライス博士はこのように書いています、

       ［第一の］復活では、イエスが言われたように、多くの先のものが後に、そして後の者が先になるであろう。そこでは人の推定と評価に大きな変化が見られるであろう。では誰が最初となるであろうか？現在、重要でない者と考慮され、天国で先の者と見なされる人とは誰のことであろうか？ダニエル書第2章3節はこのように告げている・・・“賢い者は、大空の輝きのように輝き、また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう”と。　
       魂を勝ち取る知恵！長い目で見、そして、イエスの為に今最も重要な事を行おうとする者が、いつか有名になる事を見出すであろう。いつか彼は“上げられ輝く”であろう！多くの並みの人達、そして知られていない男性と女性が、その日には“大空の輝きのように輝”くであろう。そして多くの人々を義へと導く者達は、“星のようになって永遠にいたるでしょう”と聖なる神の御言は告げている！
       私達はこの地上に属する利潤以外の他の利潤に私達の考えを向けたほうがよい！私達は簡単になくなってしまわないような事柄に自分達の思いを寄せたほうがよい・・・箴言第11章 30節が“知恵ある人は多くの魂をとらえる”と言うのも不思議なことでは無いと思う。不変なる知恵をもって、長い目で見て［先に目を向けて］魂をとらえる者は、知恵あるものである！ 私達の時間と努力、そして精力を何の価値ある報酬も無く過ぎ去っていくような事柄で無駄にするとは、何と愚かなことであろうか・・・［魂を勝ち取る事］を求める人が、後の世で偉大とされる人である！（John R. Rice, D.D., The Golden Path to Successful Personal Soul Winning, Sword of the Lord Publications, 1961, pp. 302-303）。

更に、ライス博士はこのように書いています、

       ヨハネによる福音書第3章36節、ヨハネによる福音書第5章24節、そしてその他の多くの聖句によれば、キリストを信じる人はすでに永遠の命を保持しているのである。しかし天国では、私達の行いに従って報酬を受けるのである。神が我々に、魂を捕らえる人達に値する永遠なる報酬を勝ち取るように恵みを与えてくださいますように！“また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう”（Dr. Rice、同書、page 305）。

神学者ヘンリー・シーセン博士（Dr. Henry C. Thiessen）は、ライス博士と同様な事を書いています、

主は彼の民に天に宝を貯えるように機会を与えてくださった・・・（マタイによる福音書 第6章20節）・・・人が他の人の魂に対して責任を負うべきであるように、信者が多くの人達を義へと導たことに報いて、彼は報酬を受けるであろう。“また多くの人を義に導く者は、星のようになって永遠にいたるでしょう”（ダニエル書第12章3節）（Henry C. Thiessen, Ph.D., Introductory Lectures in Systematic Theology, Eerdmans Publishing Company, 1949 edition, pp. 456-457）。

ライス博士は彼のすばらしい歌の中で、適切にそのことを語っています、

収穫のときは瞬く間に終わりを告げる。
   刈り入れは終わり、収穫物は天に蓄えられる。
収穫の主、イエスに報告せよ。
   イエスは微笑を携え、“よいできばえ”と言われるであろう。
今日、収穫せよ、さもなくば、黄金色の収穫を失するであろう！
   今日、多くの魂を勝ち取れ。
あぁ、愛するものが、焼き捨て場から救われよう。
   今日、われらは出て行き、罪びとを運び入れる。
(“So Little Time” by Dr. John R. Rice, 1895-1980;
     chorus altered by the Pastor.)

“The Voice of the Martyrs”の創始者リチャード・ウオンブラント牧師は、クリスチャンとしての彼らの伝道とその他のキリストへの奉仕に於いて、熱心ではない為に報酬を得ない人達に対して、天国で起る可能性を明確に描写しています。　現在、“The Voice of the Martyrs”のディレクターであるトム・ホワイト氏は、彼がかつて聞いたリチャード・ウオンブラントの説教の一部のパラフレーズを挙げています、

彼は言いました、私達が天国へ引き上げられ、そしてイエスが私達を入り口の門へと導かれる。そして、彼は立ち止まり、偉大な名誉を授かった輝かしく立派な人を私達に紹介されるでしょう。私達はイエスに“その人はどなたですか。［彼は］確かに注目に値いする人です。［彼の］人生で何をされたのですか？”と興味ありげに尋ねるでしょう。そこで、イエスは涙を目に浮かべ私達に向かってささやかれるでしょう・・・“これはあなた方がなるべきであったことである”（The Voice of the Martyrs magazine, February, 2011, p. 2）。

彼は続けて、

       私は14歳の時に牢に入れられた一人の中央ベトナムに住む中国の女の子を尋ねました。彼女の犯罪は、彼女の住む村の子供達にイエスのことを教えた事でした。この若い女性は、後の報酬を逃しませんでした。14歳の時に、彼女は牢獄でイエスに仕えました、そして7年後も、彼女は引き続き信者として奉仕しています。ガオ・フェング（Gao Feng）についても同じ事です。中国人のクリスチャン、ガオ・フェングは3年間の牢獄での刑罰を終えた後、彼の友人が、ガオの“紛失した月日”に対して同情しました。しかしガオは、“家にいてイエスの為に何もしないよりは、彼の為に3年間牢に入れらる方を好む”と答えました。あなた方に、休息が“値する”からと言って・・誰も助けないような・・・容易な道を［受け入れて］満足してはならない・・・。　
       10年前、リチャード・ウオンブラントが無くなる前に、彼は私達に課題を残した・・・それは単に二つの言葉：“Be aggressive（積極的になりなさい）”でした（同書）。

それは私達に必要なことです！　“積極的になりなさい！”　毎週土曜日の夜、一緒にこの街へ出て行き、伝道をしようではありませんか！　“積極的になりなさい！”　キリストへ魂を勝ち取るために、牢獄を選んだ中国の若い女性のようになりなさい！　魂を勝ち取ることを止めるよりは、3年間の牢獄を喜んで選んだガオ・フェングのようになりなさい！　“積極的になりなさい！”　天国で、“これはあなた方がなるべきことであったことである！”と言われないようにしなさい。

パキスタンでは、キリストへの伝道はイスラム教の法律に反する行動です。　“Voice of the Martyrs”はある話を報道しています。　アシア・ビビはクリスチャンになることで、同僚のイスラム教徒から“嘲られ”ました。　彼らは彼女に、モハメッドに従うべきだと言われました。　彼女は最後にこのように彼らに言いました、

私達のキリストは、私達の罪のために十字架でご自身の一生を捧げられた。　あなた方の預言者はあなた方のために何をしましたか？　私達のキリストは生きています。　あなた方の預言者は死にました（同書）。

アシアは、モハメッドのことをそのように言ったために、パキスタンの残忍な冒涜罪の罪で有罪になりました。　30回以上に渡る法廷での論争の後、アシアは2010年の11月に死刑を言い渡されました。　イスラム教の指導者カリ・サリムはCNNのニュースで、彼が彼女の死刑判決を聞いたとき、“私の目から喜びの涙が流れた”と言いました。　恥を知れ、サリム！　そのような残忍な罪深い思いをいだく彼こそ、キリストによる赦しが必要なのです！　アシアは、キリストについて証したがために死刑の判決を受けたのです。　今日までのところ、彼女の刑はまだ執行されていません。　なぜなら、このケースは、（ローマ法王を含む）数千人に渡る、世界的な関心を集めているからです。　彼らは、パキスタン政府に対して、即刻彼女を釈放するよう圧力をかけています。　アシア・ビビは牢獄から、“イエスは私の信仰です。　彼は私と一緒です”（同書）と言っています。　あなた方は、ここwww.persecution.comをクリックして、魂を勝ち取るための努力ゆえに迫害を受けている彼女と他のクリスチャンの話を読むことができます。

この女性のようになりなさい！　ウオンブラント牧師が言ったように“積極的になりなさい”。　ライス博士が言ったように“魂を勝ち取る知恵！長い目で見、そして、イエスの為に今最も重要な事を行おうとする者が、いつか有名になる事を見出すであろう”。　トム・ホワイトが言ったように“あなた方に、休息が“値する”からと言って・・誰も助けないような・・・容易な道を［受け入れて］満足してはならない・・・”。　“積極的になりなさい”。　私達と共に、土曜日の夜6時から、街へ出て行き、大学やモールで伝道を使用ではありませんか、そして福音の説教を聞いてもらうために教会へ連れて来ましょう！　来週、そして毎週の土曜日の夜、私達と伝道をしましょう！

起立してソングシートの最後の歌を歌ってください、この歌は偉大な伝道的思いを持った牧師オスワルド・スミス博士が作詞したものです。

今我らにスローガンを、力のある、スリルな言葉を、
戦いの雄たけびは鳴った、征服か、あるいは死か。
惰眠する教会をゆすり起こす言葉、指揮官の強い要望を心に留めよ。
雄たけびは鳴った、立ち上がれ、我らのスローガンは、伝道！

イエスの名において、世界中に喜ばしい伝道は宣誓された。
天高くこの言葉は響き渡る、伝道！　伝道！
死に逝く者達へ、朽ちる民へ、福音の恵みのみ言葉を知らせよ。
今世界は暗黒に沈む、伝道！　伝道！
   (“Evangelize! Evangelize!” Words by Dr. Oswald J. Smith, 1889-1986;
     sung to the tune of “And Can It Be?” by Charles Wesley, 1707-1788).

（説教終了）
ハイマーズ博士の説教は毎週インターネットでご覧になれます。
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You may email Dr. Hymers at rlhymersjr@sbcglobal.net, (Click Here) –
or you may write to him at P.O. Box 15308, Los Angeles, CA 90015.
Or phone him at (818)352-0452.

クレイトン L. チャン医師による説教前の聖書の朗読： マタイによる福音書第6章19-21節。
ベンジャミン キンケイド グリフィス氏による説教前の独唱
“So Little Time” (by Dr. John R. Rice, 1895-1980)。