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艱難、そしてリバイバル R. L. ハイマース、Jr. 神学博士 著 TRIBULATION AND REVIVAL ロスアンゼルスのバプテストタバナクル教会にて “龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った”(ヨハネの黙示録第12章17節)。 |
ヨハネの黙示録は、真近に迫る将来の非常に否定的な状況を表しています。 黙示録の多くは、現世の最後の7年の大いなる艱難についてもの語っています。 人類は反キリストによって統治され、神がこの世に大いなる裁きを下されるのです。
しかし、この暗くひどい期間に救いとなる箇所があるのです。 私達の教会執事であるチャン先生(医師)が、このヨハネの黙示録第7章1節から14節を先程読んでくれました。 艱難の期間においてその救いとなる箇所とは、この世ではじめて見る、真のキリスト教の最も偉大なリバイブルのことです!
非常な困難と背教の時期に、リバイブルをしばしば神によって下されました。 使徒行伝に記されているリバイブルは、ローマ皇帝達による虐待、そして多くの教会の中の大いなる異端信仰の下で起こりました。 最初の世紀では、クリスチャンは、首をはねられ、拷問にかけられ、ライオンの中に投げ入れられました。 多くの教会は、その当時の異端的な教えに服従しました。 しかし、これらの苦難や異端の教えの中で、神の御霊が下され、何千人もの人々が回心しました。 彼らは、使徒行伝の中で描かれている教会へと加えられました! 16世紀には、宗教裁判による激しい迫害、また正に霊的に暗黒な状態の中、神により、偉大な宗教改革のリバイバルが下され、何百万もの人達がキリストに来ました。 18世紀は、大いなる背教、霊的な死、そして革命の時代でした。 再び、この暗黒の期間に、第一次大覚醒において神はリバイバルを下されました。 南北戦争の直前の、混乱、困惑、そして背教の時代に、神は第三次大覚醒を下されました。 中国史上、前例のないリバイバルは、私が説教している今日でも、激しい共産主義による迫害の下、また、その地で起こったカルト教団による異端宗教や背教の中で、中国と東南アジアで起こっています!
神は、平和で繁栄の時期にもリバイバルを下さる事は事実ではありますが、また、神はしばしば困難や絶望の時期にも、リバイバルを下されるのです。 そしてこの世の最後の7年間の艱難の時にも真実となるでしょう。
私達の時代の背教が、リバイバルを妨げると思ってはなりません。 ペテロは、五旬節で回心した者達に、聖霊によるリバイバルの力は、彼らだけの為に下されたのではなく、
“この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわちあなたがたと、あなたがたの子らと、遠くの者一同とに、与えられているものである」” (使徒行伝第2章39節)。
ですから、今私が話している最中でも、中国の全体の歴史の中で最も偉大なリバイバルを、私達は見ているのです。
悪魔は、常に、そして特にリバイバルの最中には活発です。 私達のテキストには、このように書かれています、
“龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った” (ヨハネの黙示録第12章17節)。
この“龍”はサタンを表しています。 第9節には、このように書かれています。
“この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された” (ヨハネの黙示録第2章9節)。
このテキストの“女”とは、イスラエル、そしてユダヤ人を指しています。 イスラエルは、“龍は、自分が地上に投げ落されたと知ると、男子を産んだ女を追いかけた”(ヨハネの黙示録第12章 13節)と比喩的に書かれています。
ここヨハネの黙示録で、偉大な艱難の時のリバイバルについて、三つの重要な真実を私達は学びます。
I. ヨハネの黙示録に描かれる、この世の最後のリバイバルから最初に学ぶことは、14万4千のユダヤ人伝道者達のことです。
それらはヨハネの黙示録第7章1節から8節で詳しく示されています。 神が、“彼らの額に”“印をおされる”(ヨハネの黙示録第7章3節)と記されています。 これは疑いも無く、回心において聖霊によって“印をおされる”事を示しています。 使徒パウロはこのように言っています、
“彼を信じた結果、約束された聖霊の証印をおされたのである”
(エペソ人への手紙第1章13節)。
ですから、これらのユダヤ人の信者達も、証印を受け、神の力によって彼らの心が維持されるでしょう。 あぁ、神ご自身がユダヤ人にリバイバルを下されば!
それらのユダヤ人達が14万4千人にも及ぶであろうと、明確に私達に告げられています。 ハリー・アイロンサイド博士(Dr. Harry Ironside)は、“それらの14万4千人は、イスラエル人の各部族からの1万2千人によって成り立っている。 ユダヤ人以外の人はそこには含まれていない”(ジェイムズ・オー・コムズ(James O. Combs)による引用、Rainbows From Revelation, Tribune Publishers, 1994, p. 79)と言っています。 ユダヤ人達は、今日彼らがどの部族に属しているか知りません、しかし神は知っておられます。 そして神は聖霊によって、14万4千人となる各ユダヤ人部族からの1万2千人に印を押されるのです。 私達のテキストが示しているように、これらの14万4千人のユダヤ人達は、“イエスのあかしを持つ”(ヨハネの黙示録第12章17節)のです。 それは、彼がキリストの福音を述べ伝えるという事です。 ティム・ラヘイ博士(Dr. Tim LaHaye)は、“その14万4千人の証人達は、使徒パウロや使徒ペテロが説教した同じメッセージ、また私達の説教している同じメッセージを説教するであろう”(ジェイムズ・オー・コムズによる引用、同著P.80)と言っています。
ヨハネの黙示録第14章4節で、これらの14万4千人のユダヤ人伝道者達について記されています。
“イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った” (ヨハネの黙示録第12章17節)。
キリストは彼らの伝道の奉仕をこのように表されました、
“してこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである” (マタイによる福音書第24章14節)。
これは使徒行伝第23章31節で使徒パウロが説教したのと同じ福音のメッセージになるでしょう。 使徒パウロについて、このように語られています、
“はばからず、また妨げられることもなく、神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教えつづけた” (使徒行伝 第28章31節)。
ですから、黙示録で、私達がこの世の最後の偉大なリバイバルについて、私達が学ぶ最初の事は、この時に世界中を通して福音を述べ伝える14万4千人のユダヤ人伝道者達に関してなのです。
II. 私達がヨハネの黙示録で、偉大なこの世の最後のリバイバルから学ぶ二番目の事は、先例に無いような数の異教徒達が回心すると言う事です。
私達の執事であるケイガン先生は、先にヨハネによる福音書第7章からこの聖句を読まれました、
“その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、・・・わたしは彼に答えた、「わたしの主よ、それはあなたがご存じです」。すると、彼はわたしに言った、「彼らは大きな患難をとおってきた人たちであって、その衣を小羊の血で洗い、それを白くしたのである”(ヨハネの黙示録第7章9節、14節)。
名声の高い聖書学者、アーノルド・フルーチェンバウム博士(Dr. Arnold Fruchtenbaum)は、このように述べています、
14万4千人のユダヤ人達の光景に続いて、ヨハネはあらゆるの国民と言語のうちから多くの異教徒達を、神の御座の前に見た。その様子[9節の“その後”]は、14万4千人のユダヤ人に年代順に、従うこれらの無数の異教徒達の救いを表わしている。そしてそこには、根拠があり関係をもたらしている・・・それらの異教徒達は、偉大な艱難を貫いてきた人達として同定される。彼らは、救われた異教徒であり、彼らの衣が、小羊の血により、清められているからである。彼らは年代順に14万4千人のユダヤ人達の奉仕に従っているので、その含意は、彼らが14万4千人のユダヤ人達の伝道の結果として信者となる異教徒達であるということである(Arnold G.
Fruchtenbaum, Israelology, Ariel Ministries, 1993, p. 768)。
そのような短期間に、14万4千人のユダヤ人達が、キリストに回心するということは信じ難い事のように思われます。 世界中の数え切れないほどの異教徒達が、彼らの伝道によって回心するのは、さらに信じ難く思われます。 しかし、それは正にその偉大な艱難の間に起こると、聖書が予期しているのです。 それは、聖書が予言する偉大なこの世の最後のリバイバルです。 それは預言者ヨエルによって成された約束が成就されることです。
“その後わたしはわが霊をすべての肉なる者に注ぐ。あなたがたのむすこ、娘は預言をし、あなたがたの老人たちは夢を見、あなたがたの若者たちは幻を見る。その日わたしはまたわが霊をしもべ、はしために注ぐ。わたしはまた、天と地とにしるしを示す。すなわち血と、火と、煙の柱とがあるであろう。すべて主の名を呼ぶ者は救われる。それは主が言われたように、シオンの山とエルサレムとに、のがれる者があるからである。その残った者のうちに、主のお召しになる者がある”(ヨエル書第2章28-32節)。
III. ヨハネの黙示録にある、偉大なこの世の最後のリバイバルから私達が学ぶ三番目の事は、どのような背教、また迫害も、神の下されるリバイバルを妨げる事は出来ないという事です。
反キリストとは、後にやってくる背教の時代に、世界を独占する、神を憎む独裁者のことです。
“そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、・・・。そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう”
(ヨハネの黙示録第13章6-8節)。
聖書では、クリスチャンは“神の言を伝えたために首を切られた人々”(ヨハネの黙示録第20章4節)となり、彼らは、“神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、殺された人々”(ヨハネの黙示録第6章9節)となるであろうと書いています。
しかし、後に来る非常な迫害や背教の時にでさえも、神はリバイバルを下されるのです。 それらの事は、私達を驚かすことは無いでしょう。 神は、カリグラ、ネロ、ハドリアヌス、トラヤヌス達のようなローマの皇帝によるひどい迫害の下で、最初の世紀と二世紀における教会にリバイバルを下されました。 さらに、彼らがいっそうクリスチャンを迫害し殺すほど、神はリバイバルを下されるのです。 そして無数の人々が回心するのです。 もし、神がリバイバルを下されるのであれば、どんなに多くの異端信仰、異教信仰も、当時、リバイバルが起こるのを妨げる事は出来ませんでした。 そしてどんなに多くの迫害や誤った宗教も、今現在のリバイバルが起こっていることを妨げる事は出来ません! 今晩、私が説教している間も、中国や東南アジアの全歴史において、もっとも偉大なリバイバルが持続しているのです。 文字通り、何百万もの中国人と他の東洋人達が、過去数年間に、共産党員からのひどい迫害の下で、キリストへと回心しているのです。 エディ・ウォング博士(Dr. Eddie Wang)は、このように述べています、
私達は、中国のクリスチャン達が、今もなお、激しく迫害されているという圧倒的な証拠を、世界で最もよく知られた団体、Voice of the Martyrs (殉教者の声)から得た。 2003年2月に、この団体は中国政府が、地下組織のプロテスタント派の教会を危険にさらし、破壊する事を続けている、秩序立てられた活動を証明しているトップシークレットの情報を得た。[彼らは]共産党の管理体制によって、邪悪なカルトとして非難されている。多くのこれらの家の教会(ハウスチャーチ)のグループは、何千人もの会員を保持している。多くの説教者そしてクリスチャン達は、捕らわれ、監獄され、もしくは労働収容所へと入れられ、ある人達は、激しい拷問を受け、またある人達は死に至るまで打たれ処刑されている・・・。1980年の初期以来、6千万もの家の教会員(ハウスチャーチメンバー)に次のような事項がなされた:270万人が捕らわれ、44万人が投獄され、1万人が拷問により死亡、2万人が拷問により身体障害者となり、20万人は隠れ、もしくは行方不明、750人がブラックリストに載せられた。2003年の最初の4ヶ月間に、少なくとも52の家の教会(ハウスチャーチ)の主な指導者達、そして何百人ものクリスチャン達が、捕らわれている。 何人もの私達の仲間達は、今でも主イエス・キリストの為に、労働収容所で苦んでいる(Dr. Eddie Wang, Christian Way Missions, Inc., Greenville, South Carolina, newsletter, September 2003)。
どうしたらそのような迫害の下で、強力なリバイバルが起こる事が可能なのでしょうか? どうしたら、ローマ皇帝の下で、強力なリバイバルが起こったのでしょうか? どうしたら、歴史の中で最も偉大なリバイバルが、非常な迫害の下で起こっているのでしょうか? その唯一の答えは:神によって下されるリバイバルは奇跡であるという事です。 リバイバルの奇跡無しには、この地上には活気のあるキリスト教は無いでしょう。
西洋諸国の教会に、リバイバルがもたらされるでしょうか? アメリカの教会にリバイバルがもたらされるでしょうか? 私は、それは無いと思います。 しかし、私達自身、自分達の教会内でのリバイバルの為に、祈らなければなりません。 そして私達は、非常な切迫感を持って、不信者の方達に伝道しなければなりません。 他の教会は、眠りかえっているかも知れません、しかし私達は、明かりを整えて、用意をしなければなりません!
結 論
ヨナ書では、最も困難な場所で、最も非友好的でない状態の下で、神は、リバイバルを下す事がおできになる事を、私達に示す為に書かれています。 ニネバの人々は、魚の神を崇拝していました。 彼らは、心の固くした異端者でした。 ヨナは、最初は彼らに説教する事を避けていました。 そうして彼は、気がつきました、
“救は主にある”(ヨナ書第2章9節)。
“救いは主にある”というその認識が、彼を神に従わせました。 彼はニネバへ行き、人々を覚醒させるような、裁きの説教をしました。 60万人近くの人々が、神の驚くべき働きによって回心しました。 それが、リバイバルなのです!
今日の説教の唯一の目的は、今日においても、リバイバルは可能であると言う事をあなた方が、信じるよう励ます事です。 日々、この事のために心を入れて祈りなさい。福音の言は、今だ同じなのです。
“すなわちキリストが、聖書に書いてあるとおり、わたしたちの罪のために死んだこと、そして葬られたこと、聖書に書いてあるとおり、三日目によみがえったこと” (コリント人への第一の手紙第15章3-4節)。
“ふたりが言った、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」” (使徒行伝第16章31節)。
ある人達は、テサロニケ人への手紙第2章3節から12節は、艱難の時にはリバイバルはありえない、という事を教えていると述べています。 しかし彼らは誤っています。 そうです、“そこで神は、彼らが偽りを信じるように、迷わす力を送り”(テサロニケ人への第二の手紙第2章11節)とあります。 しかしこれは艱難の時に、リバイバルを拒否する人達を示しています(ローマ人への手紙 第1章28節)。 今日にように、悔い改める事を否定し、キリストを拒否するような人達は、その時に、ゆるされる事のない罪を犯し、神にあきらめられるのです。 あなた方が、ゆるされることの無い罪を犯さないようにして下さい。 あなた方の、恥ずべき、罪なる思いを悔い改めなさい。 イエスに来なさい、イエスの尊き御血によって清められなさい!
(説教終了)
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クレイトン L. チャン医師による、説教前の朗読: ヨハネの黙示録第7章1-14節。
ベンジャミン・キンケイド・グリフィス氏による説教前の独唱:
“Old-Time Power” (by Paul Rader, 1878-1938).
要 綱 艱難、そしてリバイバル R. L. ハイマース、Jr. 神学博士 著 “龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った”(ヨハネの黙示録第12章17節)。 (使徒行伝第2章39節;ヨハネの黙示録第12章9, 13節) I. ヨハネの黙示録に描かれる、この世の最後のリバイバルから最初 II. 私達がヨハネの黙示録で、偉大なこの世の最後のリバイバルから III. ヨハネの黙示録にある、偉大なこの世の最後のリバイバルから |