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イランでの感謝祭! R. L. ハイマース、Jr. 神学博士 著 THANKSGIVING IN IRAN! |
ロスアンゼルスのバプテストタバナクル教会にて
2008年11月23日、主の日の朝の説教
弟子達は、イエスが宮を去られた後に、彼のもとにやって来ました。
“またオリブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとにきて言った、「どうぞお話しください。いつ、そんなことが起るのでしょうか。あなたがまたおいでになる時や、世の終りには、どんな前兆がありますか」”(マタイによる福音書第24章3節)。
イエスは、この世の終わりの前兆について弟子達が尋ねた事に対し、彼らを叱る事はなさらず、彼ら[そして私達]が、イエスの来臨のおおよその時を知る事が出来るように、その多くの前兆を示されました。 いつイエスが戻って来られるか、そして、いつ私達のこの時代の最後が来るか、というその日付は示されず、私達がこの世の最後が近づいているのを知るように、彼はその前兆の幾つかを彼らに示されました。 これらの重要な前兆の中の一つは、世界の多くの地域で、クリスチャンの信仰から離れていく背教です。 マタイによる福音書第24章11-14節を開いて、立ってその神の御言葉を朗読して下さい。
“また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである”(マタイによる福音書第24章11-14節)。
着席して下さい。
さて、これはとても重要な事です。 イエスはこれらの節で二つのこの世の最後の前兆を私達に示されました。 最初に、イエスは歴史の最後に世界の多くの地域で大いなる背教が起こるであろうと言われました。 二番目に、イエスはそれと同時に、福音が全世界に広かるであろうと言われました。
I. 最初に、この世界の多くの地域で最悪の背教が起こるであろう、とキ
リストは言われました。
“また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる”(マタイによる福音書第24章11-13節)。
これが、現在の最悪なる時代における多くの地域での、聖書の根本的な教えから離れる大いなる背教のしるし、なのです。
使徒パウロは、この世の最後に世界中の多くの教会に影響を与えるであろう、非常なる背教について述べました。彼はこう言いました、
“だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起り、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない”(テサロニケ人への第二の手紙第2章3節)。
最初に“背教”が起こり、その後、反キリストが現れるでしょう。
私はこのような背教そして不信仰はすでに起こっていると信じます。 それは、リベラル(自由主義)な教師が聖書の真実さを攻撃し始めたドイツで始まりました。 それと同じ頃に、チャールズ・フィニー(Charles G. Finney)、そして彼の同僚達は、回心の意味を、キリストへの回心の体験なくして、“前へ歩み出る事”もしくは“罪人の祈り”等のような、無意味な人間的な応答ではなく、神によって成される心中の変化を要求する本来の福音を、正に主要な変換であり、単なる行動(前へ歩み出る事、手を上げる事、罪人の祈りを唱える事、等)へと変えました。
聖書の真実さを攻撃するドイツの神学者達、そして真の回心を無意味な“キリストへの決断”に代えたフィニー、これらの二つの影響力は、アメリカそしてヨーロッパのバプテストやプロテスタント派の教会に大弊害を与えました。 聖書におけるドイツの自由主義派そしてフィニーの“決断主義”は、正に文字通りヨーロッパやアメリカの教会を破壊するようサタンによって利用されたのです。 思慮のある人は、ドイツの自由主義者達やフィニーの誤った教えを通して、過去150年もの間、私達の西洋の教会に、悪が入り込んで来た事を理解すべきです。 ですから、今日ヨーロッパやアメリカの教会がすでに、イエスがマタイによる福音書第24章10-13節を通して予期された“背教”の前兆、そして使徒パウロがテサロニケ人への第二の手紙第2章3節で、このように預言した大いなる背教の状態にある事を、否定する事は不可能であるように思えます。 パウロはこう言いました、
“だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起り、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない”(テサロニケ人への第二の手紙第2章3節)。
19世紀の終わりにスポルジョン(Spurgeon)は、20世紀における教会が、“近代の異端信仰による非常に愚かな人々の下に埋められる”( C. H. Spurgeon, “The Blood Shed for Many,” The Metropolitan Tabernacle Pulpit, Pilgrim Publications, 1974, volume XXXIII, p. 374)であろうと予期しました。 今がその時です! アメリカやヨーロッパにおける教会は、ドイツの自由主義派そして“決断主義”によって非常に深く根付いており、彼らが、ヨハネの黙示録(第7章1-14節)の中で予言されているこの世の最後における偉大なリバイバルが来るその時まで回復する事はないと思います。 私はアメリカそしてヨーロッパに苦難の恐怖が下るまで、真の回心によるリバイバルは起こる事は無いと思います。 そしてイエスが、西洋の国々のキリスト教に関して予期された事を私は信じます。
全ての私達の“進歩主義”の着想そして私達の“教会の合併”の着想は、この最悪な背教のなかで事を悪化させています。 そして苦悩のみが、その最後の時にクリスチャン達を目覚めさせ、清教徒と私達のバプテストの先駆者による回心の真の説教に戻らせるでしょう。 彼らが、第一の偉大なリバイバルにおけるバプテスト、そしてプロテスタントの説教と慣例に興味を持たず、またホウィット・フィールド(Whitefield)やウェスリー(Wesley)の説教にも興味を注がないのは悲惨な事であり、終にアメリカやヨーロッパにこの世の終わりがやって来るその時まで、彼らはただ“決断主義”なる背教を続けて行くのです。それが、イエスがマタイによる福音書第24章11-13節で語っていることである、と私は信じます。
“また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる”(マタイによる福音書第24章11-13節)。
アメリカやヨーロッパの教会にとって、それらの見通しはよくありません! ほとんど遅すぎたと言われるその時まで、真の回心そして真のリバイバルを経験する事はないように思われます。 すなわち、この世の最後の苦難の際、愚かな近代の“進歩主義”、“決断主義”の望みはまったく失墜し、いくらかの人々が私達の先駆者の信仰に戻り、失われた人々が真の回心を体験する事を要求されるその時まで、真の回心そしてリバイバルは起こらないでしょう。
“信心深い様子をしながらその実を捨てる者となるであろう。こうした人々を避けなさい”(テモテへの第二の手紙第3章5節)。
これが、この世の歴史の終わりにあたり、使徒パウロが西洋のクリスチャンについて語った言葉でした(see Today’s Apostasy by R. L. Hymers, Jr. and C. L. Cagan. Click here to read the entire book)。
II. 次に、西洋の教会が不信仰と背教に陥ると同時に、証をするために
福音が全世界に広かるであろう、とキリストは言われました。
マタイによる福音書第24章14節を開いて下さい。起立をしてその節を声を上げて朗読しなさい。
“そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである”(マタイによる福音書第24章11-14節)。
着席して下さい。 これは非常に驚くべき予言です! それと同時に―“また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう”―全くそれと同じに、“そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである”(マタイによる福音書第24章12, 14節)。 そして、それと同時に、西洋の教会は弱まり、背教が起こり、キリストは、福音の言葉は“すべての民に対してあかしをするために”説教されねばならない、と言われました。 この時代が“最後”を迎える前に、キリストはこのように言われました、
“こうして、福音はまずすべての民に宣べ伝えられねばならない”
(マルコによる福音書第13章10節)。
ヘンリー・モーリス博士(Dr. Henry M. Morris)はこのように言っています、
世界的な宣教活動とラジオ[インターネット]による全世界への福音の説教がされているが、これは今だ実現されてはいない。しかし、今はそれに近いに違いない(Henry M. Morris, Ph.D., The Defender’s Study Bible, World Publishers, 1995, note on Matthew 24:14)。
レンスキー博士の意見は、
・・・この世の終焉に関して、福音の言葉の中で見つかった最も明白なステートメント。最初に、福音は全体に“前兆され”、世界に広まる・・・何らこれをとめる事は出来ない・・・何という約束でしょうか!イエスが十二弟子と共にオリーブ山の麓で世界中に広まる彼の福音について彼らと話している姿を想像してみよ。それは正に起こっていることであるが、イエスが言われた事を理解する事が非常に大事である・・・我々は彼の真の信者に対して思いを抱き、最初に信じた多くの者達が、連れて行かれる。しかし、福音の説教は、それがすべての民に伝えられるまでは続き、それからこの世の終焉が来るのである!(R. C. H. Lenski, Ph.D., The Gospel of Matthew, Augsburg Publishing House, 1961 edition, pp. 935-936)。
私はあなた方に、福音の言葉は東南アジアと中国を貫き通していると何度も話しました。 中国では、一時間に1000人の割合でキリストに来ていると推定されています。 この主題について最適な本は、デービッド・アイクマン(David Aikman)の書いた、北京のイエス/ Jesus in Beijing: How Christianity is Transforming China and Changing the Global Balance of Power(by David Aikman, Regnery Publishing, 2003)です。 その本をインターネットで取り寄せることができます(Amazon.com もしくはVoice of the Martyrs at www.persecution.com)。 数百万人の人達が、中国や他のアジア諸国でキリストに回心しています。 私達は今朝、これに対して神に感謝を捧げます!
さて、心の温まるような知らせがあります、それはキリストの福音の言葉がイスラム諸国圏にも浸透しています! イスラム諸国は、歴史上過去1000年の如何なる時期よりもより多くの人達がイエス・キリストに回心しているのです! 私達はこの栄光なるしるしに対して、この地上より、神に感謝の祈りを捧げましょう! 起立をして“すべてのめぐみ”を声を上げて歌いましょう。
すべてのめぐみの
もとなるみかみを
つくられしものよ
いざたたえまつれ! アーメン。
(“すべてのめぐみ/Doxology” by Thomas Ken, 1637-1711).
着席して下さい。
今月(2008年11月)号の雑誌“殉教者の声/The Voice of the Martyrs”は、“イランでのクリスチャン革命/Christian Revolution in Iran”と題した特集記事を載せています。 その記事によると、
イランの大統領に選ばれた数ヵ月後の2005年11月、マハマッド・アーメディネハド(Mahmoud Ahmedineajad)は、その国の知事30人と会った。あるニュース・メディア(Compass Direct News)によると、彼は、「私はこの国のキリスト教を止めさせるであろう」と宣言した。
その宣言は、増え続けているイスラム教からキリスト教に回心した人の数を抑制した。正確な数字を把握するのは困難だが、殉教者の声(VOM)は、少なくとも月に500人のクリスチャンが誕生していると見積もっている。2000年以来、イランの教会指導者は13万の福音伝道ビデオをリクエストしている、とVOMは伝えている。そして、とある教会の指導者は、過去たった3年間で50以上のハウス・チャーチを組織している。
「非公式の秘密教会が成功しているので、イランでクリスチャンに対する迫害が増えている」とVOMの編集部長は言っている。「この話には、勝利がある・・・」。
[あるハウス・チャーチの指導者]は、「私にはイエス・キリストがいる。だから、私は怖くはない。 神は我々の信仰を試みられる。なぜなら、神は我々の信仰を深めさせ、我々がイエスのようになってもらいたいからだ。我々の[イエスにおける]信仰のために、大変多くの血が流された。イエスの復活の力は、我々に堪えていく強さを与える。(“The Voice of the Martyrs,” November 2008, pp. 3-4).
起立をして、“さかえあれや”を歌いましょう。
さかえあれや ちちと みこと みたまの
むかしもいまも かわらぬかみに
ときわに アーメン アーメン。
(“さかえあれや/Glory Be to the Father,” source unknown, 2nd century).
着席してください。
今日は、アメリカは感謝祭の週の日曜日です。 伝統的に感謝祭のルートは、宗教的迫害に根ざしています。 清教徒は、英国で迫害を受けました。 それは、中国やイランでクリスチャンが迫害されているのと正に同じです。
私達の清教徒の前信者は、英国からアメリカの新世界へと逃れました。 そうする事によって、彼らは真のキリスト教を実践する事が出来たのです。 最初の冬は、彼らはほとんど飢え死にする思いでした。 1621年に彼らの最初の収穫が起こった後すぐに、その感謝のための日を設けました。 マサチューセッツでは、それは年行事になりました。 ワシントン大統領は、1789年の11月26日を国家の感謝祭の日にすることを宣言しました。 そして、アブラハム・リンカーン大統領は、南北戦争が終焉に近づいた1864年に感謝祭を国の祝日にしました。
今日、アメリカで清教徒のことを語るとき、クリスチャンは尊敬の念をもって彼らについて話します。 しかし、イエス・キリストに於ける信仰のために、これらの人達はすべてのこと、友人や、家や、祖国や、生命をも犠牲にした人達であったことを忘れる傾向が私達にはあります。 キリストに於ける彼らの信仰は、現在毎月数百人に上る人達がキリストに来ているイランのその人達の信仰とちょうど同じでした。 アメリカの若者達が、キリストに振り向き彼らの例えについて行くようになるためには、私はどのように祈りを捧げればよいのでしょうか。 あなたが、キリストに振り向き彼らの例えについて行くようになるためには、私はどのように祈りを捧げればよいのでしょうか!
そうです、キリストは私達の罪の購いとして十字架で死に、身体ごと死からよみがえったことを私達は知っています。 しかし、それらの事実を知っているだけでは十分ではありません。 あなたはどんな犠牲を払ってでも、イランで彼らがしているように、あなたは悔い改め、キリストに完全に振り向かなければなりません。
ジム・エリオット(Jim Elliot)は、エクアドルの未開の地に住むインディアン部族に宣教師として赴いたときは、たったの28歳でした。 彼は、キリストの殉教者として殺されました。 死ぬ前に、ジム・エリオットはこう書き残しています、「彼は、自分の失う事の出来ないものを得るために、自分の保持する事の出来ないものを与えないほど愚かではなかった」。 あなたが、自分の心と人生をイエス・キリストに与える、これが私の祈りです。 あなたがあなたの人生、あなたの時間、そしてこの世に抱くあなたの希望をキリストのために失う時、あなたは、彼に永遠の命を得るでしょう。 そして、実際に、「彼は、自分の失う事の出来ないものを得るために、自分の保持する事の出来ないものを与えないほど愚かではなかった」。 そして、それには疑いもなく、誰もが“ホリデー”と呼ぶこの時期に、クリスマスと元旦に教会に行くことをしないで、馬鹿げた邪悪なことをすることを諦めることも含まれるのです! 「彼は、自分の失う事の出来ないものを得るために、自分の保持する事の出来ないものを与えないほど愚かではなかった」。 アーメン。
(説教終了)
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クレイトン L. チャン医師による、説教前の朗読:
マタイによる福音書第24章1-14節。
ベンジャミン キンケイド グリフィス氏による説教前の独唱:
“The Doxology”/”Glory Be to the Father.”
要 綱 イランでの感謝祭! R. L. ハイマース, Jr. 神学博士 著 “また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。 また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。 そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。 そしてそれから最後が来るのである。”(マタイによる福音書第24章11-14節)
I. 最初に、最初に、この世界の多くの地域で最悪の背教が起こる
II. 次に、西洋の教会が不信仰と背教に陥ると同時に、証をするために |